ハリルジャパンの課題と不安な点

サッカー日本代表がハリルホジッチ新監督のもと、2戦を消化しましたね。

初戦となったチュニジア戦、2戦目のウズベキスタン戦ともに勝利を収めました。

僕が注目していた点は「ハリルホジッチ色って何?」でした。

昨年のブラジルワールドカップでアルジェリア代表を率いたハリルホジッチですが、基本フォーメンションは対戦相手ごとに変えており、「これがハリルホジッチのサッカーだ」といった代名詞みたいなものは一体何だ、という点です。

結果的に2戦とも日本代表が慣れ親しんだ4-2-3-1のフォーメンションでしたね。

正直、この2戦とも誰が監督でもこれまでの「遺産」によって、結果は大きく変わらなかったのでは、と考えています。

ただ、ウズベキスタン戦の終盤に見せた、本職がセンターバックの選手を中盤のアンカーとして置くやり方は、アギーレ監督が目指した4-3-3に近い形でしたね。

どちらかといえば4-1-4-1に近いかもしれませんが。

 

戦術的に見れば、何と言っても「縦に早いサッカー」でした。

要所要所でビッグチャンスを生み出していました。

しかし試合全体を通してみると、バタバタ感が否めない、という気がします。

ボールを落ち着かせる時間が無いんですね。

ボールを奪ったら縦に走って、奪われたら体を張って止めに行く。

当たり前といえば当たり前なんですが、そのサッカーで90分もつのか、と。

親善試合だったこの2試合は6人もの選手交代が認められていました。

しかもホームゲーム。

真剣勝負のアウェーでも同じサッカーができるのか、と心配になります。

個人的には一番の不安点ですね。
これまで不動の中心選手だった本田圭佑も、縦に早いサッカーでは彼本来の良さが消えてしまっていました。

もともとスピードに欠ける本田圭佑でしたが、キープ力と周りを見る目は長けており、決定機を演出したり、重要なときに顔を出す、ということで中心選手となっていたわけです。

しかし、縦に早いサッカーでは、ワンタッチやダイレクトプレーが求められ、また、後ろでボールを奪ったときには縦に早い動き出しが求められます。

逆に言えば宇佐美貴史などの若手選手は下克上のチャンスですけど。

あとは快勝で浮かれる気運の中、実は安定に欠けていた守備網も不安です。

特にウズベキスタン戦では、相手の決定力不足によって無失点となりましたが、決定的なシーンは何回も作られていました。

本番のワールドカップ予選までには、安定した守備システムの構築が急務だと思います。


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