撃てない警官のあらすじネタバレ感想

wowowの連続ドラマ『撃てない警官』全5話を見終えました。

主演は田辺誠一、上司に石黒賢、左遷先の上司で警察学校時代の教官に嶋田久作といった顔ぶれです。

僕は最初題名だけを見たとき、勝手に「ある事件で撃てなかった警官のトラウマなお話」と思っていたのですが、全然違いました 笑。

 

あらすじは、出世欲満々なエリート警官の葛藤のお話。

主人公は警視庁総務部の内勤警官ですが、警察組織の中のエリート組で、昇進だけを考えている人間。

ある日、上司の命令で部下の射撃訓練を命じますが部下は突然拳銃自殺してしまいます。

上司からの命令だったと言い張るものの、石黒賢演じる上司は腹黒い人間ですがアリバイもあり、結局は責任を取る形で左遷に。

電話で指示をしてきた人間は誰なのか、単独で捜査をすることに。

左遷先の上司は警察学校時代の教官でもあった嶋田久作。

学校時代同様、罵倒される日々、妻は左遷を気にするわ、息子はイジメに遭うわ。

電話の指示は石黒賢によるもの、との考えを捨てきれず、さらに石黒賢は部下を使って主人公の動向を調べますが、逆手に取ってその部下から石黒賢の情報を提供させます。

警察を引退した義父に相談すると、あるリゾート会社の会計帳簿を渡され、石黒賢が一枚噛んでいたことを教わります。

ヤクザみたいな振る舞いの地元警官が実は心温かい警官であるとか、警備計画書が紛失して石黒賢が警視総監を左遷先に視察させるなどのエピソードが盛り込まれます。

また、味方と思っていた義父が石黒賢と密会していることを知ったり、リゾート会社と石黒賢の関係が明らかになったり。

裏金で繋がっていたことをエサに主人公は石黒賢を問い詰めます。

ちなみに主人公のこれらの行動は、すべて警視庁に復帰するため、という出世第一の考えです。

問い詰めた回答は、もともと潰れる会社だった、私を信じろ、共通の敵がいる、と告げた名こそ、義父のことでした。

義父からは、石黒賢に話をつけて本庁復帰が決まった、と告げられます。

結局は、義父と上司の密会は、ただ主人公の本庁復帰を話し合っていたもの。

義父が勤務する病院で乳児が誘拐された事件が発生するも、犯人は義父で、母親の女子高生に親の自覚を持ってほしいとの動機だったこと。

最終的に主人公は本庁復帰ならず、社会の悪、個人の悪、正義について考えさせられる、というお話。

 

個人的にはまったく面白みに欠けるドラマでした。

んー、第1話の始めの場面で田辺誠一が激昂するシーンがあるんですけど、正直、プロとは思えない演技で興ざめしてしまいました。

義父がやたら物分かりよく優しいじいさんだったため、ウラがあるな、と最初から思わせてしまうのもなんだかなぁ、と。

最終話に向けて色々と伏線を張り巡らせてると思わせつつ、ほとんど意味が無かったり。

かといって数々の課題というか疑問点も消化不良です。

『撃てない警官』、wowowのドラマでは久々に拍子抜けしてしまったドラマです。

ただ、世間ではそれなりに高評価だったり、楽しく視聴されている方も多く見受けられるので、あくまでも個人的な感想ですけど。


スポンサーリンク

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る