エスコバル/楽園の掟のあらすじネタバレ感想

映画『エスコバル 楽園の掟』を鑑賞しました。

実在した、麻薬王だけど地元には学校や病院を沢山建てた英雄にベニチオ・デル・トロ、彼の姪役にクラウディア・トライサック、彼女と惚れ合う主人公役には『ハンガー・ゲーム』シリーズに出演していたジュシュ・ハッチャーソン。


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あらすじは、麻薬王の姪に惚れてしまったカナダ人主人公の悲劇。

ジュシュ・ハッチャーソンは兄夫婦とともにサーファー暮らしを夢見てカナダからコロンビアに移住してきます。

浜辺で売店などを切り盛りしながらサーフィン暮らしを考えていました。

ある日、街の中で病院の建立式典が行われ、そこで一目惚れしたのが、建立に貢献した地元の士、ベニチオ・デル・トロの姪でした。

彼らは交際を始めますが、ある日、浜辺で地元ギャングに因縁を付けられ、ジョシュは負傷。

大豪邸のエスコバル宅に呼ばれ、自己紹介をし、ケガの原因を訊かれ地元ギャングにやられた、と。

後日、ギャング達は吊るされ殺されていました。

兄夫婦からは、彼女と別れてベニチオとも手を切るよう助言されますが、愛は盲目で、聞く耳持たず。

大豪邸内で牧畜の仕事を与えられますが、血みどろの死体(?)を見かけみたりして、段々怪しさが増してきます。

彼女に聞くと、叔父は体に良い麻薬で人助けしている、と信じ切っています。

楽園は長くは続かず、ベニチオは敵を徹底的に排除する性格が災いし、一部の政治家たち暗殺するも、残った政治家たちから追われるようになります。

ジョシュと彼女のアパートに逃げ込むことも。

叔父を信じ切っていた彼女ですが、次第に恐怖を感じ、ジョシュとともにカナダへ逃げようと決意しますが、寸前でギャング一家が押し込んできて、ジョシュに裏の仕事を命令してきます。

ある町に行き、ある人物と合流し、郊外の洞窟に荷物を隠し、彼に爆破させ、彼を射殺してこい、という命令でした。

彼女には、明朝、カナダ大使館前で会おうと約束し、ジョシュは出発します。

ある人物と合流すると爆破業者の息子のほうが来てしまい、どうすることもできず彼と洞窟へ向かい、隠し、爆破直前に荷物の一部から宝石を奪い、爆破。

帰りの道中、子供を殺したくない理由から、宝石を渡し、すぐに町から逃げろと教えるも、事の重大さがわからない彼。

銃を突きつけ、絶対逃げろ、と言って彼の自宅まで送り届けます。

そこで目にしたのは、ベニチオの手下で殺し屋の車。

自分も殺されると思いベニチオに電話すると、電話口で手下が間違って口走った言葉で、確信に。

殺し屋たちをジュシュのもとに送り込み、彼らは買収済の地元警察とともにジュシュを捜索。

爆破業の息子もあっさり殺されます。

兄夫婦にすぐに逃げるよう電話しますが、すでに殺し屋が拘束していて、電話の向こうで兄夫婦と幼い子どもが射殺されます

長時間身を潜め、パトカー内の警官を銃で脅し、辛うじて町から逃走に成功。

しかしすぐに後を追われます。

途中立ち寄ったドライブインではTVでベニチオが司法取引に応じ、陸上競技場に現れるのを大勢の群衆とマスコミが詰めかけていました。

さらに、爆弾業の息子一家を殺した犯人として指名手配されていました。

追っ手の殺し屋を射殺するも、自分も撃たれてしまったジュシュ。

カナダ大使館前の教会に到着。

通りの向こうから彼の姿を見つけた彼女は、彼に近づく殺し屋たちも見つけてしまいます。

彼女が叫び、ジョシュの意識が遠のいて、コロンビアに来たときの兄夫婦たちとの楽しい一時を思い出し、エンディング。

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一言で言えば、惜しいなぁ、というのが鑑賞直後の感想です。

惜しいのは何と言っても脚本ですね。

なんというか、説明不足というか、描ききっていないな、という部分が多い気がします。

ベニチオ・デル・トロ演じたエスコバルという人は500以上の学校やら病院を建て、英雄の中の英雄として国民から慕われていた人物だったのに、その説明が不足していたり、ベニチオに心酔していた姪が、けっこう突然、恐怖を感じるようになったり。

まぁ、主人公が可哀想というよりは、ある意味、自業自得だなぁというのは日本人だから抱く感情なのでしょうか。

ある意味では兄家族が一番可哀想かもしれません。

強く助言したのに弟の盲目的な恋のせいで家族全員皆殺しです。

そもそもコロンビアとかメキシコの海辺に勝手に掘っ建て小屋の売店建てたら、どういう危険があるかわかって当然のような気がしますけど。

偶然にもベニチオ・デル・トロ出演作品を二つ続けて観ることになったのですが、『ボーダーライン』のときとうって代わった演じ方です。

どちらにしても、ベニチオ・デル・トロの演者としての懐の深さには感心させられますが。

『エスコバル 楽園の掟』、事前に期待しなければそこそこ見応えあると思いますし、期待して見てしまうと「おや?」と思う部分が多い映画だと思います。


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