ツール・ド・フランス2015の結果と感想

今年も熱い戦いとなったツール・ド・フランスが終了しました。

7月4日にオランダをスタートし、7月26日にパリ・シャンゼリゼでゴールする全21ステージ、全てが濃密なレースでした。

戦前、僕はアルベルト・コンタドールのダブルツール制覇を期待していたのですが、やはり体調面でピークを合わせるのはかなり難しいことなんだな、と改めて痛感しました。

昨年王者のニーバリ、一昨年王者のフルーム、昨年2位のキンタナと合わせて4強の直接対決という近年稀に見る豪華な顔ぶれ。

しかも、誰一人リタイアすることなく真っ向勝負が行われ、その結果、チームスカイのクリス・フルームが2度目の栄冠を勝ち取りました。

2位のモビスター所属のキンタナも最後の最後までフルームを苦しめ、ホント、ゴールするまでどうなるかわかならない、ハラハラドキドキなレースを展開してくれました。

大会途中ではあまりにも強いフルームとチームスカイに対して、心ない中傷、レース中に尿やツバをかけるといった最低なファン、いやファンなんて呼べない愚劣な人たちがいたことはとても残念ですけど。

それにもかかわらずフルームは表彰台でのコメントで、フランス語でフランスのファンに向かって感謝の言葉を述べたのは、やはりプロだなあと感心せずにいられません。

チームメイトに感謝の言葉を贈る際に涙ぐんだり、最終ステージのゴールではチーム全員は横一列肩を組んでの感動的なシーンでした。

フルームは今年30歳、ニーバリは31歳、コンタドールは来年で引退を発表しており、キンタナだけが25歳です。

これからキンタナの時代となっていくのか、台頭する若手が現れるのか、楽しみに見て行きたいと思います。

 

ポイント賞を争ったロットソウダルのアンドレ・グライペルとティンコフサクソのペーター・サガン。

総合争い以外で、間違いなく今年のツールを盛り上げた2人でしょう。

グライペルはなんと4勝も叩き出し、サガンはステージ優勝こそ無かったものの、2位が5回という結果でした。

昨年も優勝が無くポイント賞を獲得したサガン対策として、今年は優勝と2位のポイント差を多くしましたが、それでもオールラウンダーのサガンを止めることはできませんでした。

生粋のスプリンターであるグライペルは、今大会欠場となった最強スプリンターと言われるマルセル・キッテルとの直接対決が観たいものです。

ポイント賞を獲得したサガンですが、僕の中では間違いなく総合敢闘賞でした。

チームのアシスト陣は皆コンタドールのため孤軍奮闘で勝ち取ったポイント賞だったから。

山岳ステージでも「あわや」のシーンを作り出し、4日連続で逃げ集団に乗っての活躍はホントすごい選手なんだ、と改めて実感です。

 

来年のツール・ド・フランスももちろん楽しみですけど、その前に8月22日からはブエルタ・ア・エスパーニャが開幕します。

今現在4強の中から参戦を表明している選手はいませんが、新城幸也の出場が濃厚です。

この3週間、寝不足との戦いでもあったわけですが、来月下旬からまた寝不足との戦いです 笑。

それまでに選手同様、僕もコンディションを整えておこうと思います 笑。


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