ツール・ド・フランス2015第5ステージまでの雑感

ツール・ド・フランスが開幕して早くも第5ステージまでを消化しました。

第21ステージまであるので4分の1を終えたことになります。

今年は自転車王国オランダで開幕し、ベルギーを経由して昨日のレース中にフランス入りしました。

さすが地続きのヨーロッパですね。

 

第1ステージの個人タイムトライアルではBMC所属のローハン・デニスがまさかの優勝を果たしました。

トニー・マルティンやファビアン・カンチェラーラといった強豪を抑えたわけですからスゴイの一言です。

前半に走ったデニスは後発の選手たちが途中計測で良いタイムを出すたびに不安な表情になるも、遅れてゴールするたびに苦笑いやほっとしちゃ表情を浮かべていたのが印象的でした。

 

第2ステージは超ド平坦のコースながら、強風の中でのレースとなりました。

最後のツール、と公言していたカンチェラーラが念願のマイヨジョーヌを獲得し、僕個人的にも嬉しいステージとなりました。

 

第3ステージは「ユイの壁」と呼ばれる激坂が登場。

全長1.3kmながらも平均勾配は9.6%、最大勾配は19%ですが、コーナーの内側では25%を超える、まさに壁です。

しかもこの激坂がゴール前に登場するので、並大抵の登坂力では登り切れません。

やはりというか、総合争いで優勝候補と呼ばれる選手たちにも明暗が別れました。

チームスカイのクリス・フルームがステージ2位となり、マイヨジョーヌを獲得しました。

このステージ、カンチェラーラを含む50名ほどの大落車が発生し、多くの選手がリタイアとなった残念なステージでした。

カンチェラーラも背骨の一部を骨折し、なんとか完走するも翌日には出走できずリタイアとなっています。

このまま引退ということも十分考えられるのですが、なんとか元気な走りを見せて引退してもらいたいものです。

 

第4ステージはパヴェと呼ばれる石畳区間でした。

昨年は石畳区間直前でフルームがリタイア、ステージ3位となったニーバリが総合優勝の原動力ともなったステージです。

今年も昨年同様雨模様でしたが、大した雨にはならなかったものの、砂埃まみれとなった選手たち。

危惧されたパンクも多く発生しましたが、有力な総合勢は無事ゴールしています。

トニー・マルティンが念願のマイヨジョーヌを獲得しました。

 

第5ステージは風も雨も壁も石畳もない平穏なステージと予想されましたが、濡れた路面とやっぱり横風が。

各チームが危険回避を狙い集団前方に位置したため、ずーっとピリピリした展開となりました。

グライペルがまさかの位置からミサイルのように飛んできてステージ優勝を飾っています。

 

まだ4分の1なのに、すでに2週間を終えたかのような疲労感です 笑。

観戦してこの疲れなので、選手たちも相当の疲労を抱えているのではないでしょうか。

ましてや落車後も走行を続けている選手は尚更です。

 

しかし、第6ステージからは主に平坦コースが増えてきて、第10ステージのピレネー突入までは平穏なステージが予想されています。

とはいえ強烈な横風に見舞われたり、ゲリラ豪雨みたいな天候に遭遇するかもしれませんが 笑。

まだまだ続くツール・ド・フランスをじっくり楽しみたいと思います。


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