東野圭吾「片想い」のあらすじネタバレ感想

wowowドラマ『片想い』全6話を鑑賞しました。

タイトルの通り、東野圭吾原作のドラマ版です。

wowow+東野圭吾、けっこう多いですね 笑。

東野圭吾原作をwowowが映像化するとき、だいたいいつも「映像化できるとは」なんてコメントが多いのですが、今回もやっぱり同じようなコメントでした 笑。

主演は中谷美紀で、桐谷健太、大谷亮平、鈴木浩介、国仲涼子、さらに、中村アン、丘みつ子、橋爪功など、けっこうな役者陣です。

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片想いのあらすじネタバレ

毎年七夕の夜は桐谷健太らが所属していた大学時代のアメフト部の集い。

その年、女子マネージャーだった中谷美紀が姿を見せず、深夜に大学のグラウンドで駈けずり回っていた桐谷健太の前に現れ、人を殺した、と告白。

さらに、自分が性同一性障害で、現在は男であることも告白。

とりあえず桐谷健太は同じ女子マネージャーで現在は妻である国仲涼子が待つ自宅に匿うことに。

告白時に一緒にいた仲間は口が軽く、同じくアメフト部で中谷美紀の元カレだった鈴木浩介や現在は新聞記者の大谷亮平に連絡してしまいます。

詳しく聞くと、中谷美紀はバーテンで、店の嬢、中村アンと交際中で、中村アンのストーカーを殺してしまい、死体を捨て、逃げてきたとのこと。

しかし詳細な部分は覚えていないという。

桐谷健太は大谷亮平とともに被害者宅を訪問、ゴミ箱からキャバクラの名刺と三通の破れた戸籍謄本を見つけ、そと一通は中谷美紀の戸籍でした。

二人はそのまま中谷美紀の勤務するキャバクラを訪れるも、中村アンは欠勤中。

新聞記者の大谷亮平は犯人が中谷美紀であることを知らず、しかしアメフト部に関連することは理解しており、桐谷の反対を押し切って事件について調べ始めます。

警察も捜査を進め、次第に範囲が狭まっていきます。

中谷美紀が失踪し、桐谷健太は実家を訪問、幼い頃から男じみた性格であったことを父親から聞きます。

中村アンが住むマンションにも誰もおらず、隣人から、隣には男が住んでいた、と聞き出します。

中村アンの実家を聞き出し訪問するも、父親は激怒で、母親がこっそり打ち明けたのは、中村アンは男だった、というもの。

被害者が残したストーカー手帳から、中村アンの行きつけのバーを見つけ、さらに劇団の存在を知ることに。

劇団を訪問すると門前払いを食らうも、パンフレットを入手。

そのパンフレットには、大学時代のフットボール部の秘密が、野球に置き換えられた脚本が掲載されていました。

それは、鈴木浩介が知らない内容でした。

彼の自宅を訪ねると一年前に離婚した、と妻。

知らないフリだったキャバクラのママを詰問すると、中村アンは以前は男だったことを聞き出します。

再度、劇団を訪れ、友人であること、彼らが困っていることを話し、劇団員の住所録を入手。

そこから中村アンのマンションの名前を見つけ、実際の人物に会いに行き、その人物は昔女性で現在は男として生活していました。

彼にも事情を説明し、仲介役だった鈴木浩介に連絡。

彼は中谷美紀を匿っており、戸籍交換を行っていた劇団主宰との橋渡し役でした。

実の母親が性同一性障害を告白し失踪しか過去を持ち、さらに膵臓ガンで余命少ない、という状況でした。

待ち合わせ場所に現れたのは鈴木浩介ではなく中谷美紀。

自分たちから手を引くよう懇願されますが、納得できず。

桐谷健太は新聞記者の大谷亮平に真相を話し、事件が明るみにならぬよう願い出るも、決裂。

鈴木浩介は死ぬ覚悟で失踪したと中谷美紀に告げられ、必死に探し回り、港にいるとの情報が警察経由大谷亮平経由で知ることに。

張り込む刑事たちを尻目に、鈴木浩介から桐谷健太に電話がかかり、中谷美紀と妻の国仲涼子を含め、4人で再会。

そこで事件の全てを知ります。

ストーカーに立ち向かった中谷美紀ですが、戸籍でホントは女性と知っていたストーカーは車内で中谷美紀を襲ってきました。

しかし助けに現れた鈴木浩介が彼を絞殺、中谷美紀に逃げるよう告げ、自分は死体の遺棄に向かいました。

警察には真相を明かさぬようストーカーの母親と妻にカネを払い続けていた鈴木浩介でした。

事件が明るみになると、自分たちだけでなく、多くの性同一性障害者、戸籍交換の仲間たちに迷惑がかかると考えていたわけです。

死ぬつもりだった鈴木浩介は周囲の説得で自首すると約束、単身、刑事たちの中に向かっていきます。

しかし鈴木浩介は張り込む刑事たちを前にクルマで逃走。

追い詰められ、ガソリンで満たされた車内で火を付け、焼身自殺。

警察は、鈴木浩介ではなく交換された戸籍での犯人として彼を追っていました。

立ち去ろうとした3人は、警察に止められ絶体絶命のピンチになるも、大谷亮平が現れ、取材の手伝いの友人と言い訳して難を逃れます。

一年後。

七夕の夜に再会するアメフト部。

鈴木浩介からノルウェーにいるとハガキが届きます。

しかし実際にハガキを出したのは、世界を旅する中谷美紀でした。

そして彼女の手元には死ぬ直前に渡された鈴木浩介のコートと国仲涼子が撮った自身の写真があってエンディング。

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片想いの感想

誰が誰で誰の名を名乗ってるんだっけ、ということについていくのが大変なドラマでした 笑。

4話ぐらいで桐谷健太が戸籍交換の名前を整理したノートを書くのですが、あれはかなり役に立ちました。

原作を読んだことはありませんが、たぶん、小説だったら自分の理解のスピードで読み進められるので、それほど混乱しないのかな。

ただ、最初の七夕の夜の場面で、鈴木浩介に「逃げろ」と言われた中谷美紀は大学のグランドに行き、人を殺した、と告白しますが、別にそれを言わなくても良かったのでは、と。

あと、桐谷健太と国仲涼子が不仲ということも、6話しか無いドラマではそれほど描写する必要はなかったのかな、と。

中谷美紀が大学時代に想いを寄せていて、その結果、キスする場面はあってもよかったのですが、その他の不仲場面は結果的に不必要だった気もします。

その分、戸籍交換の男女たちの背景というか、誰が誰で誰を名乗ってる、という部分を丁寧に描写していれば、もう少し見入ることができたかな、と。

とはいえ『片想い』、役者陣がすごく頑張っている感じで、良質なドラマに仕上がっていると思います。


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