メキシコ代表サッカーを見習うべき理由

昨夜行われたワールドカップロシア大会、グループリーグのドイツ対メキシコは下馬評で圧倒的にドイツ有利ながら、メキシコが1-0で勝利を収めました。

この勝利は「波乱」とか「大番狂わせ」と呼ばれてますが、僕はそうは思いません。

いつ頃だったか、日本代表はメキシコのサッカーを目指すべき、と言われたことがあり、僕自身ずっとそう思ってきました。

そして、メキシコ人のアギーレが監督就任したとき、ようやく日本サッカー協会も具体的にメキシコサッカーを目指すような動きとなり、期待に胸ふくらませたことを思い出します。

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メキシコ代表の特長

なぜメキシコサッカーなのか。

それにはいくつかの合理的な理由があります。

・6大会連続で決勝トーナメント進出中

94年のアメリカ大会以降、連続して決勝トーナメントに進出しています。

さらに、その前の大会は不祥事で欠場だったのですが、さらにその前の86年地元開催では、最高成績となるベスト8まで進出しています。

必ず、南米もしくはヨーロッパの強豪国と同組になるにもかかわらず、連続して進出できる安定したチーム力、これは参考せずににはいられません。

・体格に頼らないサッカー

メキシコ人、それほど大柄な体格ではありません。

FIFAの統計で、抽選会前のデータですけど、日本代表は178cm、メキシコ代表は179cmと、ほぼ同じです。

「高さでやられる」とよく言われますが、それはメキシコも同じ。

それでも前述通り、しっかりと勝ち上がることができています。

・高い技術力とメンタル

先日のドイツ戦でも顕著でしたが、囲まれてもボールを奪われない卓越したキープ力。

そして、高くて巧い選手が向かってきても、ひるまない精神力。

これまでの日本サッカーの場合、すぐにパスを出してしまったり、相手が向かってくるとビビってミスを犯すというシーンを何度も目にしました。

必要以上に相手をリスペクトしてしまったり、ビビってしまう悪癖、メキシコ代表はそんなことなく、堂々と立ち向かっていました。

・国内組の比率が同じ

メキシコも日本も代表選手の国内組比率は、同じ35%。

しかもメキシコ代表の国外所属クラブは、アメリカのMLSやポルトガルに多く所属しており、イギリス、スペイン、ドイツといった強豪リーグ所属は少なく、しかも中堅かそれ以下のチームが多いです。

ということは、日本もほぼ同じ。

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日本も常勝国に

以上のことから、体格も海外での扱われ方も同じような環境なのに、かたや毎回決勝トーナメント、かたやグループリーグ全敗を繰り返す、圧倒的な差があります。

しかし、参考にできる点を参考にし、そこに日本特有の肉付けをすれば、メキシコのような成績を収めることが可能です。

だから、メキシコのサッカーを参考に、と昔から思っているわけです。

先日のドイツ戦でも、試合開始時からドン引きサッカーをしたわけでなく、個の勝負を挑んだり、相手セットプレー時でも前線に3人を残す、など正面から立ち向かうサッカーを展開していました。

最後は1点を守るため5バックのドン引きサッカーでしたが、守ろうと思えばドイツ相手に無失点で逃げ切る守備力、も披露したわけです。

もちろん、技術力やメンタルはそう簡単にマネできるものではなく、長い年月をかける必要があるのも事実。

ちなみにトルシエ招聘したときって、フランスがW杯で優勝したからフランス人で、という理由があったそうな。

そんなコロコロ変わる戦術では、いつまでたっても愚かな4年周期から脱することはできません。

とはいえ今の日本サッカー協会、愚かの極みを愚かと気づかず突っ走るだけなので、そんなこと考えないのだろうなぁと思うと、悲しくなります。

 

 


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