誤断のあらすじネタバレ感想

wowowの連続ドラマ『誤断』全6話を観終えました。

大手製薬会社が隠蔽する薬害事件を舞台に、会社人間とは、コンプライアンスとは、会社の繁栄とは、などについて考えされる作品です。

最初は指示されるがままに隠蔽工作を行うも、会社に対して間違っているとの声をあげる主人公に玉山鉄二。

副社長ながらも実権を握り、会社の繁栄を第一に考える昔気質の会社人間役に小林薫。

製薬会社の顧問弁護士だったが実態は40年前の被害者で、集団訴訟を目論む柳葉敏郎。

オーナー社長で隠居生活を送る中村敦夫。

基本的にはこれらの人物を中心にストーリーは進んでいきます。

 

製薬会社は生き残りをかけてフランス企業との合併話を進める最中でした。

そんな中、3件の死亡事故が自社製品によるものではないか、との憶測から、副社長の小林薫から極秘に調査を命ぜられる玉山鉄二。

副社長秘書との結婚式で仲人を依頼するため、また、課長昇進をちらつかせられ、断れませんでした。

結果的には玉山鉄二の調査よりも早く、注意書きの記載漏れが発覚し、該当の薬は出荷停止に。

被害者遺族に見舞いに行くよう命ぜられた玉山鉄二。

見舞品を渡すと、その中身は現金でした。

口止め料だったのです。

そんな会社の体質に悩む玉山鉄二は、顧問弁護士で大学の先輩にあたる柳葉敏郎に相談したのでした。

一方、会社に突然現れた静岡県のとある地方の医師は40年前に渡したカルテを返せ、と要求してきます。

またも玉山鉄二が応対を命ぜられますが、40年前に起こした公害事件を知り、そのときもカネをばらまいて口止めしたこと、現在も突然発症する患者、末期症状で死にゆく患者たちを目の当たりにするのでした。

さらに、集団訴訟の原告団のリーダーを務めるのが、信頼していた弁護士の柳葉敏郎です。

彼は40年前の被害者であり製薬会社に復讐すべく訴訟を起こそうと、隠蔽の事実を調査するため玉山鉄二に嘘をついてまで接近していたのでした。

玉山鉄二は小林薫に反旗を翻すも、彼はまたも買収工作で口止めを図ります。

オーナー社長の息子も公害事件の被害者であることを知った玉山鉄二。

訴訟も買収工作も中止させる作戦、公害事件の被害者向けの新薬を作る、という対策を考えます。

当初は会社第一の考えだったオーナー社長も、被害者である息子の涙の訴えにより説得成功。

柳葉敏郎は頭を下げた社長の姿を見て、訴訟を取り下げ、海を眺めながら死亡。

小林薫は報道陣を前に頭を下げて謝罪、合併話は帳消し、国の援助で辛うじて会社存続という格好に。

小さな中古の一軒家に引っ越した新婚で仲良しな玉山鉄二夫婦が映ってエンディング。

 

ハッキリ言って、つまらないドラマでした。

まぁ、同じ内容で民放が製作したら、もっと下品な作品になってたのでしょうけど。

トントン拍子すぎて陳腐なシナリオを、辛うじて小林薫が一人でがんばって見応えあるようにした作品でした。

泉谷しげるも中村敦夫も玉山鉄二も、演技ヘタすぎでしょ 笑。

柳葉敏郎に至っては、もはや何を演じても柳葉敏郎だし 笑。

40年前の公害事件を隠蔽し、現代でも薬害を隠蔽するのであれば、政治家や官僚の出番があって然るべきだし、顧問弁護士時代に知った秘密を裁判で暴露するのってアリなの?

「グループ社員2万人の家族を守るため」と言って合併や隠蔽工作するんだけど、最終的には国の援助があってなんとか会社は存続。

それぐらいの道筋ぐらい想定できるようなものなのに。

そして、なんといっても玉山鉄二演じる主人公だけが、やたらカッコ良すぎるのがヘン。

まぁ最近のwowowドラマでよく見かける感じではありますが。

そんなわけで『誤断』、このストーリーでいける、と思ったwowowの誤断だったというオチで。


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