エベレストのあらすじネタバレ感想

映画『エベレスト』を鑑賞しました。

1996年に発生した8名もの死者がでた大量遭難事故を基にした映画です。

この8名の中には、日本人女性2人目となるエベレスト登頂者となった難波康子さんも含まれてましたが、残念ながら8名の犠牲者の1人となってしまいました。

主演のロブ・ホール隊長役にジェイソン・クラーク、顧客の登山家のベック役にジョシュ・ブローリン、同じくダグ役にジョン・ホークス。


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エベレストのあらすじネタバレ

1996年、アドベンチャーコンサルタンツ隊のロブ・ホール隊長は商業登山チームとして顧客を集め、エベレストに登頂させるため、ネパールのカトマンズに降り立ちます。

故郷のニュージーランドでは身重の妻が待っています。

顧客には、郵便局員で大工のダグ、医者のベック、日本人女性の難波康子などが参加していました。

ちなみに参加費用は6万5千ドル。

当時のエベレストは登山隊だらけで、そのシーズンも20もの登山隊が山頂を目指していました。

カトマンズからヘリ移動し、標高を2000、3000、4000とあげていき高度順応させていきます。

ベースキャンプは標高5300mぐらい。

ここを拠点に、1か月で3回上り下りでさらに順応させ、さらにアイスフォールやクライミングの練習も行います。

第1ベースキャンプは5900mぐらい。

4月下旬には、第2ベースキャンプ6500mぐらいまで。

2週間後ぐらいの最終登頂を目指し、他の隊に協力を求めます。

山頂手前はもちろん、途中にも橋桁を渡るなど、少人数づつしか進めないエリアがあるためでした。

しかし南アフリカ隊は非協力的。

ライバル隊でもあり同じ商業登山隊のマッドネス隊と協力することに。

第3キャンプ、7300mまで辿り着き、台風直撃予報を耳にするも、逸れると信じ、山頂を目指すことに。

第4キャンプとなる7900m地点では超強風で、あきらめる隊もありますが、ロブの隊は待つことを選択。

5月10日金曜日、深夜0時半、風が止み、最終アタックへ。

タイムリミットは午後2時。

午前4時半には8400m地点のバルコニーという場所にたどり着くも、ベックは古傷の目の病気のせいで視界不良となり、先に進めず。

先発隊が南東陵に着くも、張られているはずの固定ロープが無く、大渋滞を引き起こし、引き返す隊も。

12時半すぎにようやくロープが完成し、午後2時、ぎりぎり登頂成功。

難波康子も登頂に成功します。

しかし遅れていたダグは間に合わず、下りてきたロブに制止されますが、振り切って頂上を目指し、渋々隊長も着いていくことに。

午後4時、ダグも登頂成功。

キャンプ地では嵐の予兆を見ており、連絡するも無線がつながりません。

ダグと隊長は下山中にまだバルコニーでうずくまっていたベックと合流し下山。

しかし置いてあるはずの予備酸素タンクが無く、酸素切れに。

ベックを他のメンバーと下山させ、ロブは意識朦朧のダグと残ることに。

酸素を持ってくるよう無線で要求するもキャンプからは、嵐なのでダグを置いていけ、という指示でした。

そして、超絶な大嵐が襲来。

朦朧とするダグは滑落死。

一人がロブと合流しますが、酸素は無く、嵐の中二人で岩の隙間で過ごしますが、合流した人は高山病でそのまま滑落死。

その頃、先に下山していた難波康子やベックを含む隊も、嵐と酸素不足で次次と倒れます。

ベースキャンプでは色んな隊が集まり、捜索隊へ。

捜索隊は難波康子やベックの下山隊を見つけますが、ベックも難波康子も死んだと思われ、置き去りに。

ベースキャンプからは何時間も無線でロブに呼びかけるが応答なし。

朝になり、ロブからようやく応答連絡も、手足が凍っていて、心も折れています。

無線越しにニュージーランドの身重の妻と会話させ、行動させる気を奮い立たせます。

ロブの救助を目指していた救助隊も嵐に阻まれ、助ける術が無くなり、再度、妻と会話させます。

お腹の子をサラと名付け、妻への最後の言葉は「おやすみ」と言い、「愛してる」と妻は言って、会話は終わります。

翌朝、奇跡的に生きていたベックは凍傷だらけの状態で歩いてキャンプまで戻ります。

ライバルのマッドネス隊の隊長も嵐の中で死亡。

ベックはネパール軍のヘリによる輸送を試みることに。

しかし高地で酸素薄く難航しますが、パイロットの巧みな操縦で辛うじて成功し、ベックは病院まで搬送されます。

そして、それぞれが悲しみの帰宅。

ベックは凍傷が完治せぬままアメリカの自宅に帰宅。

亡くなった人たちと実際の登山前集合写真と、名付けられたサラの元気な現在の姿が映し出されて、エンディング。

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エベレストの感想

うーん、美化して描いた作品だと思いますが、やはり「人災」だなぁ、と。

固定ロープが無い、とか、予備酸素が置いてない、とか。

でもって、6万5千ドル(今でも7百万円以上)払ってるもんだから、危険を顧みず山頂目指す人とか。

真の登山家だったらゼッタイしないと思います。

個人的には、登山前のカトマンズの雑多な町並みの映像が印象に残りました。

『エベレスト』、なんか、ロブ隊長は良い人でした、と訴えたい映画だと思いますが、もう少し違った、安全な登山を心がけよう、みたいな感じに描いていれば、もっと良い映画だったかも、と思いました。


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