青天の霹靂のあらすじネタバレ感想

劇団ひとりの同名小説を、劇団ひとりが監督、助演を務めた映画です。

『青天の霹靂』は、文字通り、晴れた日の突然の雷のせいで、過去にタイムスリップするという話。

 

あらすじは、夢も希望もなく場末のマジックバーで働く主人公が、嫌悪し疎遠になっていた父が死んだとの連絡を警察から受けるところから始まります。

ホームレスだったという父が住んでいた河川敷で、自分が幼い頃の写真を見つけたところで「青天の霹靂」、自分が生まれる1年ぐらい前にタイムスリップします。

そこで、出会ったのが美人な母でした。

父からは「お前を生んですぐ男と逃げた」と聞かされていた母です。

ひょんなことから父とお笑いマジシャンコンビとして働くことに。

トントン拍子で売れていきます。

妊娠が発覚した母でしたが、生むと死んでしまうかも、という病が発覚。

そして主人公の誕生日、主人公はテレビ番組のオーディションを受け、その途中で現代に戻ります。

警察から「死亡者は間違い」との連絡を受け、父と再開するのでした。

 

「親子愛」と「生きる意味」を問う映画といえばいいのでしょうか。

よく出来た映画で、オススメの作品であることは間違いありません。

ベタ過ぎる展開とか、最後の「ありがとう」のシーンなんかは、もうちょっと巧く描けないものかと思わなくもないですけど。

 

オープニングから見入ってしまいます。

主演の大泉洋のマジシャンぶりが、非常に完成度が高いのです。

「ホントにやってるのか」「タネと仕掛けはどうなってんだ」と、引きこまれてしまいます。

場末のマジックバーの先輩とか、窓口の警察官といった伏線もあったりします。

 

人によって涙してしまうシーンは様々なのでしょう。

僕が一番心震えたシーンは、母が自分の生命を顧みず子を産むことに対して、主人公は母が死んでしまうこと、自分が生まれてもロクな人生を歩めない(歩まない)ことを知っているので「堕ろせ」と言い聞かせる場面でした。

たぶん多くの人は、生まれた子供がどんな人生を送り、母がどんな存在か、を主人公が母に語るシーンなんでしょうけど。

たったひとつ残念なのは、母を演じた柴咲コウ。

ちょっとキレイすぎです 笑。

せっかく40年前を大がかりなセットなどで演出しているのに、40年前の女性にはとても見えません 笑。
もう少しナチュラルメイクにもならなかったのか、と。

それでも映画における「親子愛」や「生きる意味」のメッセージ性は変わらないからいいんですけど。

『青天の霹靂』、オススメの映画です。


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