ジャパンカップサイクルロードレース2017観戦記
先日のジャパンカップクリテリウムに引き続き、この日は宇都宮市森林公園で開催された、ジャパンカップサイクルロードレースを観戦しました。
聖地・古賀志山ですね。
台風21号の襲来に伴い、昨日よりさらに雨風はヒドイ状況でした。
そのため、15周回の予定だったレースも、3分の2となる10周回、約100kmに短縮です。
このレースの大本命は二連覇を狙うキャノンデールのビレッラ。
昨年のジャパンカップで優勝した後、今年のジロ・デ・イタリアでは山岳賞を獲得し、「脂が乗った」状態での参戦です。
レーススタート。
例年であれば、日本各チームの逃げとワールドツアーチームのコントロール、という図式だったのに、今年は悪天候と短距離に変わったおかげで様相が異なりました。
3名の逃げのうち、1人はワールドツアーチームであるロットNLユンボの選手が。
さらに大集団から抜け出してワールドツアーチームを含む10名程度の追走集団も形成されます。
このような展開はあまり記憶がありません。
6周目ぐらいでこの追走集団はメイン集団に吸収されますが、その後も散発的にメイン集団から抜け出す選手が見られました。
残り3周の古賀志登りは、例年の勝負どころ。
ここでディフェンディングチャンピオンチームのキャノンデールがメイン集団を牽引しながら猛アタック。
見る見るうちに逃げ3人との差を縮めていき、メイン集団も20名ぐらいに一気に減ります。
しかし逃げ集団を吸収することはできず、ブリッジをかけた3名が逃げの3名に合流。
残り2周の時点で、逃げ6名、メイン集団となります。
本来であればメイン集団が活性化し、そのまま逃げ集団を吸収するはずが、チーム同士の思惑が噛み合わず、逃げの6人をそのまま行かせてしまう展開に。
この時点の逃げ6名は、最初から逃げていたブリジストンアンカーの初山翔、ロットNLユンボ、キナンサイクリングの3名と、合流したNIPPOのカノラ、チームUKYOのプラデス、そして地元宇都宮ブリッツェンの雨澤毅明。
メイン集団と30秒ほどの差を保って最終周へ。
古賀志の登りで初山翔が遅れ、雨澤毅明も遅れつつあったものの、ダウンヒル区間で4人と合流。
メイン集団が追いつくのか、それとも逃げ5人の争いか、と緊迫した展開。
田野交差点でも差は縮まらず、優勝争いは5人に絞られます。
個人的には、最後、この田野の登りの途中で集団を見送りました。
そして雨澤を大声で応援しました。
「ドラマチックな大会」を想像したとき、やはり日本人選手の優勝、それが地元宇都宮ブリッツェンだったら、もうひとつのドラマチックは、カノラによる史上初の土日連続優勝でした。
集団を見送って、近くにいた人が聞いていたラジオに耳を済ませます。
結果は、カノラの土日連続優勝となりました。
雨澤は惜しくも3位で、2位にはプラデスが。
なんというか、雨澤は上位2人と違って、中盤以降チームメイトがいなくなり、一人で戦っていました。
せめて後一人サポートがいれば、もう少し違ったかもしれず、ブリッツェンとしてはそこが悔やまれるのではないでしょうか。
雨澤毅明はまだ22歳。
今年のU23日本代表でもあり、本人が望むなら、来季にでも海外チームへ移籍すべきです。
孤軍奮闘で3位という成績が出せるポテンシャルを秘めています。
別府、新城以降なかなか活躍する日本人選手が少ない中、次代を担うためにも、海外に移籍してほしい。
今後の動向に期待したいところです。
それにしても悪天候の中、ホント見に行って良かったです。
観客数は例年に比べ、圧倒的に少なかったですが、現地であのレースを観戦した人は、いいモノ見たなぁ、です 笑。
ジャパンカップサイクルロードレース、来年も引き続き楽しみにしたいと思います。
※すいません。雨風ひどくてスマホを取り出さず、自分で撮った写真がありません 泣
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