やっぱりボルトは強かった!世界陸上2015北京
北京で開催されている世界陸上で、早くも第2日目に注目の男子100mの決勝が行われました。
予選、準決勝を見た個人的な事前予想では、アメリカのガトリンだな、と。
予選も準決勝も明らかに手を抜いて、それでいて余裕の1位通過でした。
一方の優勝候補、ジャマイカのウサイン・ボルトは精彩を欠いていました。
特に準決勝ではスタート後につまずき、ハラハラさせるレースとなりましたが、辛うじての1位通過でした。
遅れを取り戻すべく、得意の加速力を爆発させるような走りでしたけど、全盛期の爆発力には程遠く、しかも、かなり力をつかってしまったことは明らかでした。
そして決勝。
ボルト、ガトリンの他にも、アメリカの新鋭ブロメル、古豪タイソン・ゲイとジャマイカのアサファ・パウエルなど超豪華メンバーとなりました。
開催国中国の蘇炳添も決勝進出で、現地でもかなり盛り上がっていましたね。
5レーンにボルト、6レーンにタイソン・ゲイを挟んで7レーンにジャスティン・ガトリン。
もちろん僕は5レーンと7レーンに注目して見ていました。
決してスタートが得意でないボルトですが、大きな遅れもなく無難にスタートをきりました。
一方のガトリンはできるだけ前半のうちにボルトからリードを奪いたいはずです。
ところがほぼ並走状態となってしまいました。
後から知ったのですが、ガトリンの反応時間は9人中7番目という遅さだったそうです。
そしてほぼ並走のまま、2人が他から一歩抜けだした格好に。
全盛期の爆発力が無いボルトですが、それでも他の追随を許しません。
ガトリンは必死に喰らいつき、というか並走状態を保ったまま、終盤に。
ボルトが突き放すのか、ガトリンが出るのか、と思った瞬間、ガトリンがバランスを崩しました。
前のめりになりすぎたんですね。
その結果、最後の数歩をバランスを崩したまま走ることとなったガトリン。
わずかに0.01秒及ばず、絶対王者のボルトが世界最速の称号を保持しました。
すごいレースでした。
優勝タイム9秒79は期待していた世界新記録などには及びませんでしたが、アツイ勝負を見ることができました。
3位にはブロメルとカナダの新鋭グラスが同タイム。
タイソン・ゲイは6位、パウエルが7位という結果で、それぞれが力を存分に発揮したレースだと思います。
唯一残念なのはガトリンがバランスを崩したこと。
勝負の世界ですから、もちろん「たら」「れば」は禁句ですけど、最後まで走り抜けることができていれば、また違った結果だったかもしれません。
次回、たぶん来年のリオデジャネイロ五輪になると思いますが、それまで2人にはトップの座を維持し続けてもらい、最高の勝負を期待したいと思います。
なかなか日本人選手には厳しい結果が続く世界陸上北京大会ですが、残りの日程もアツイ勝負を楽しみたいと思います。
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