日経平均株価の上昇とブラックマンデーと
先日19000円台を記録した日経平均株価。
このまま一気に20000円台なんて声も聞かれます。
本当に景気が良くなっての株価上昇であればいいのですが、実態はちょっと違うようです。
■日経平均株価が19000円台に
2013年11月には、日経平均8700円台でした。
当時のドル円為替は79.3円ほど。
日経平均株価のドル建ては109.12です。
現在、19000円台を記録し、ドル円為替は121円。
ドル建て日経平均は156.3ほど。
円建てで見れば、約2倍もの上昇ですが、ドル建てで見るとわずか1.4倍です。
これは、海外投資家から見た場合、大した株価上昇とは受け取られない状況です。
また、株価上昇の理由として、景気浮揚によりものではなく、日銀、年金、保険などの運用資金投入による、無理やりな株価上昇になっています。
「ハリボテ上昇」なんですね。
このメッキが剥がれるとバブル崩壊以上の混乱が待ち受けていると考えられています。
■ブラックマンデーの再来?
市場関係者の間で「ブラックマンデーの再来」が囁かれているそうです。
ブラックマンデーとは87年10月に起きた、世界的株価暴落のこと。
ニューヨークダウが1日で20%以上も下落、日経平均株価も15%下落を記録しました。
NYダウは毎週のように最高値を更新しています。
また、1日の取引で300ドルも前後するような急激な変動を繰り返しています。
この状況がブラックマンデーを彷彿とさせているとのこと。
さらに、ここ1週間で原油価格が再度下落基調に。
週明けには日銀会合、そしてアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)会合が開かれます。
市場の期待を裏切るような会見がなされると・・・。
そしてギリシャ情勢。
緊縮財政のNoを打ち出した野党政権が誕生し、ユーロ危機が叫ばれています。
ユーロは対ドルで、この1年間で30%も下落、この1週間でだけでも8%の下落を続けています。
円、ドル、ユーロ、いづれかの懸念事項が現実のものとなったとき、連鎖的反応を起こし株価が下落、というシナリオです。
そして、直近では3月16日の月曜日が「ブラックマンデーの再来か?」と言われています。
もし、株や為替に手を出している人がいたら、念のため一旦手放しておいほうが良いかもしれません。
あるいは、上昇トレンドに逆らって、下落ポジションを保有しておくと、一攫千金となるかもしれませんけど。
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