きんぴかのあらすじネタバレ感想
wowowのドラマ『きんぴか』全5話を見終えました。
浅田次郎が原作の作品です。
組織に裏切られたヤクザ、反逆者となった自衛官、総理の卵と呼ばれていた元政治家秘書の3人が、個人的な恨みを晴らす勧善懲悪的なお話です。
敵対組織の親分を射殺し13年の刑を終え、幹部として戻れると思いきや裏切られた元ヤクザに中井貴一。
安保関連法案反対を訴え武装してひとりでクーデターを起こそうとするも失敗に終わった自衛隊員にピエール瀧。
与党幹事長の秘書で将来の総理と呼ばれていたものの、汚職の罪をかぶって収監された役にユースケ・サンタマリア。
この3人を集める刑事役に綿引勝彦。
彼は集まった3人に「肚、腕、頭、三つぞろいの悪党が揃った。理不尽を我慢することをやめて、好きにやってみろ」と拳銃を渡して言い放つのでした。
基本的には中井貴一のヤクザ絡みエピソードを中心に、ユースケの政治家汚職(最後はこの2つのエピソードが結びつきますが)、ちょっとだけピエール瀧のエピソードが、といった構成です。
中井貴一を可愛がっていた組長は入院、後継を狙い悪知恵を働かせ排除しようとする親分たち。
その親分たちとつながっていることを世間に暴露しようとするユースケ。
ユースケを慕っていたジャーナリストと証拠映像を入手し、政治家も親分も逮捕されますが、なぜか釈放に。
悪の黒幕は検事局の人間です。
ジャーナリストが殺され表舞台に出ることを決意したユースケは、政治家の釈明会見生放送で全てを明らかにすることに成功。
政治家は中井貴一が所属していた暴力団のみならず、お膝元の大阪のヤクザともつながっていました。
ヤクザを絞り上げ検事局の不正を明らかにしたわけです。
最後はピエール瀧がPKO派遣で海外に向かい、ユースケは実家の福島に戻り、ひとり街の中を歩く中井貴一はチンピラに絡まれ立ち向かっていく、というシーンでエンディングです。
んー、評価が難しいドラマです。
少なくとも配役に難点があります。
中井貴一のヤクザも最初は興味あったんですけど、やっぱり凄みに欠けてイマイチだし、ピエール瀧が最強の格闘自衛官というのもちょっとムリがある気がします。
『踊る大捜査線』と似たような人格の役となったユースケ・サンタマリアは、逆に『踊る大捜査線』と変わらない感じだし。
シナリオ的にも、いくらんなんでも一刑事が雑居ビルの1フロアを占拠して3丁のコルトガバメントを調達するとか、自衛隊員が官僚の会議に武装して乗り込んでもお咎めがないとか、ジープとロケット砲を強奪してヤクザの事務所に打ち込んでも無罪放免とか、一秘書が将来の総理候補と呼ばれまくるのもヘンだし、ということで突っ込みどころが満載です。
個人的には飯島直子のセミヌードと中井貴一との絡みのシーンだけが一番見応えがあったかも 笑。
飯島直子ってボンキュッボンのイメージだったんですけど、今はけっこう細身だったのが新鮮というか残念というか 笑。
全体的には現代版『必殺仕事人』と思えばいいのでしょうかね。
正直よくわかりません。
なので、ホントに評価が別れる『きんぴか』だと思います。
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