北斗-ある殺人者の回心のあらすじネタバレ感想

wowowドラマ『北斗-ある殺人者の回心-』全5話を見終えました。

「デビュー15周年の結論」と原作者の石田衣良が自負する作品のドラマ版です。

主演に中山優馬、弁護士役に松尾スズキ、里親役に宮本信子など。


北斗 ある殺人者の回心 (集英社文庫)
あらすじは、2件の殺人の犯人の回顧録。

中山優馬は2人を殺害した罪で勾留中、国選弁護人の松尾スズキの面会に現れ「僕を、死刑にしてください」と言い放ちます。

彼の生い立ちが描かれます。

幼い頃から父の虐待にあって、母も同じく虐待され助けてもらえず。

虐待と言っても、本人は「しつけ」と勘違いしているほうの虐待です。

高校生になり、父がナイフを主人公の額に突き刺し初め、さすがに母が止めに入り、救急搬送と父の逮捕へ。

虐待が明らかになり、父は勾留中に舌を噛み切って自殺します。

残された母は、父の代わりに自分に暴力を振るうよう主人公に求めるように。

同時に主人公自身も暴力性を有する自分を恐れるようになり、以前から目をかけてくれていた児童相談所の所員に相談し、母と離れ、里親の元で生活することに。

里親の宮本信子から初めて本物の愛情に触れ、大学受験にも合格、幸せな日々を過ごします。

しかし、宮本信子が末期がんであることが判明し、友人から紹介された「奇跡の水」を購入。

宮本信子も「美味しい」というその水は非常に高価な水でした。

しかし彼女も貯金も底をつき、授業料も払えなくなった頃、ある記者から水は詐欺であることを聞かされます。

週刊誌に記事が掲載され、宮本信子あが真実を知ると、そのまま他界。

復讐で詐欺師を殺すべくナイフを購入し彼の家を訪問しますが、女性事務員にナイフを見られ殺害。

さらに物音から部屋に入ってきた事務員も同様に殺害。

詐欺師の目の前まで行きますが、護衛に捕まり逮捕。

勾留中は、生きる希望だった里親と一緒に騙され、憎き詐欺師を殺すことも出来ず、誤って2人の女性を殺害し、呪われた自分のち血脈を恨み、死刑を求め続けていました。

そして裁判へ。

当日、傍聴席の遺族に深々と頭を下げます。

片方の遺族からは極刑を望まれ、片方の遺族からは死刑は望まないとの声が。

そして弁護士の松尾スズキが用意した参考人は、なんと母親でした。

彼女は富裕な家庭で再婚生活を送っていましたが、全てを捨てて証言し始めます。

父に互いに虐待され、その後は自分がそれを望んだこと、虐待の生活が間違った殺人をおこしてしまう遠因になったことなど。

主人公は当初非常に取り乱していましたが、母の必死の証言で心境に変化が。

最後の陳述で主人公は、誤った殺人を2件も犯し死刑は免れないこと、死を望んだ自分がいること、それでも生きようとする体、許されるなら生きて償いたい、と涙ながらに語ります。

判決は、無期懲役。

法廷から引いた映像になり、退出する関係者、最後に松尾スズキが退出してエンディング。

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非常に、すごく暗いドラマです。

題材も脚本も映像もすごく暗いです。

正直、僕はストーリーそのものが合いませんでした。

加害者側の成長に問題があって、そのことが情状酌量となって減刑される。

自分が遺族だったら納得いかないと思います。

何の罪もない自分の家族がある日突然殺されてしまう、その犯人は不遇な人生を送った人でした、だから可哀想でしょ、と言われても、なんのこっちゃ、というお話です。

明確な殺意を持って2人を殺した上、生きていたいと懇願してきたら、その願いを叶わせたくない、と思うはず。

まぁ、人それぞれだと思いますが。

主演の中山優馬、僕はずっと「さかなクン」に似てるなぁと思って見てしまっていたので、イマイチ感情移入できなかったことも理由のひとつかもしれません。

あらすじには登場させませんでしたが、里親の元で姉の存在となる役が伊藤沙莉だったのですが、彼女のバストがあらわになるシーンはちょっとびっくりしました。

若いのに大胆な演技するなぁ、と。

『北斗-ある殺人者の回心-』、ちょっと加害者側に偏りすぎた作品だなぁと思いました。


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