ザ・ブリザードのあらすじネタバレ感想

映画『ザ・ブリザード』を鑑賞しました。

海難救助の奇跡とも呼ばれている、1952年に起こった実話です。


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1951年11月、マサチューセッツ州。

沿岸警備隊に勤務する主人公のクリス・パインは友人とともにダブルデート。

相手の女性とは電話でのやりとりのみで初対面だったものの、お互いすぐに惹かれ合います。

3ヶ月後、ダンスパーティで不意に彼女から逆プロポーズされるも、厳しい仕事のため、ついNoと言ってしまい彼女を傷つけますが、すぐに承諾、2ヶ月後に式を挙げることに。

海上では大嵐。

大型タンカーは高波の衝撃で溶接部に亀裂が生じ、ついには船体が真っ二つとなり、船長などの艦橋側は海に沈んでしまいます。

残された半分にはエンジン部と機関士たちが残されました。

船のことを誰よりも良く知る無口なケイシー・アフレックですが、皆からの信頼を得ていないと自負しており、なかなか指示を出せずにいますが、仲間たちから声がかかり、生き残り策を命じます。

しかし彼を嫌っていた連中は救命ボートで逃げようとするものの、アフレックが綱を切ってボートを海に沈めてしまいます。

ボートはほんの数秒で船体と衝突し大破、救命ボートの無意味さを知らせるのでした。

彼の計画は、わざと座礁させて救助を待つこと。

漂流したままではいつ沈没してもおかしくない、という理由からです。

船員たちは協力し、鉄筋をあてがって直接操舵することに。

猶予は吸気口のポンプが水に浸かってしまう4~5時間。

それまでに座礁させねばならず、警笛を鳴らし続けての作業となります。

沿岸警備隊へは別の船から救援連絡が入り主力勢はそちらに出払っていました。

しかし高台に住む漁師が沖から汽笛が聞こえたとして、残ったクリス・パインら4人が救助に向かうことに。

20m級の波に飲み込まれながらも沖に出ますが、羅針盤を失い、無線も受信のみ。

日頃、マジメ過ぎて目下に見られる主人公ですが、優れた操舵技術、救助への意志の強さを見せます。

婚約者は警備隊を訪れ、すぐ引き返すようお願いしますが、新米隊長は聞く耳持たず。

帰宅中に車が雪にハマってしまい助けてくれたのは一年前に彼に救助された人の妻でした。

その頃座礁した船内はついに浸水し停電してしまいます。

救助艇は気づいたら座礁した船のすぐ目の前でした。

救助艇の定員は12名ですが、30名を超す避難者です。

大波の中、縄梯子を使って、1名だけ転落死したものの、残り32名を船に乗せます。

最後にアフレックを乗せると座礁船は沈没していきました。

直った無線で基地に連絡すると、羅針盤を失ったというのに、新米隊長は別の船を見つけて生存者を引き渡せ、という無謀な指示。

あきれたクリス・パインは無線を切り、自力で陸地を目指すことに。

陸地では家族を心配する人たちが警備隊に押し寄せていました。

婚約者も夜食の手伝いなど始めますが、嵐により停電。

とりあえず皆で漁港に向かいます。

彼女は船から見えるよう海に向かって車のライトを点灯すると、多くの車がそれを倣います。

海上を彷徨っていた救助艇はその明かりを頼りに無事帰還。

クリス・パインと婚約者がキスしてエンディング。

二人はその後結婚、2009年に旦那が亡くなるまで一緒に暮らしたこと、救助に向かった4人は勲章をもらったこと、実在の人物たちと写真が流れます。

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実はこの映画、パニックものだと思って見始めてしまいました。

が、全く違っていて、途中から結構感動してしまった次第です。

最初の時点で、ディズニーがパニックもの?と思ったのですが 笑。

大嵐に立ち向かう勇気、船員をまとめて困難に立ち向かう勇気、彼を想う優しさ、といったあたりが感動した部分なんですけど。

ただ、婚約者の振る舞いはちょっと頂けない 笑。

いくらなんでもワガママすぎです。

驚いたのは、実在の人物と似通った俳優を据えたこと。

最後の字幕を見て驚きました。

唯一残念だったのは、ホントにすごい偉業を成し遂げたんだけど、寒さだけが伝わってこなかった点。

もう少し巧みな描写があれば、さらに過酷だったことがわかるはずです。

『ザ・ブリザード』、こんなヘンテコなタイトルではなく、もう少し良い日本語タイトルつけるべきだと思いました。


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