チャイルド44森に消えた子供たちのあらすじネタバレ感想
映画『チャイルド44 森に消えた子供たち』を鑑賞しました。
タイトルだけ見て観始まった映画ですが、最初は勝手に、遠足などの最中に44人が消えてしまうという事件なのかなぁなどと思っていたのですが、全く違ってました。
主演はトム・ハーディ、共演にはゲイリー・オールドマンやヴァンサン・カッセルなどの豪華メンバーな映画です。
モチーフとなった事件があって、それを脚色した原作本がベースになっています。
旧ソ連が舞台ですが、れっきしたハリウッド映画です。
あらすじは、第二次大戦後のソ連で子供の連続殺人を組織に阻止されながらも勝手に捜査するMGBの人のお話。
主人公は幼い頃、大飢饉で食料を持ち逃げしたところ、兵たちに拾われ軍隊入りし、大戦中にソ連国旗を掲げる写真に映り一躍英雄となり、戦後はMGB(ソ連保安省)の将校に。
ある日、スパイ容疑の農夫を追い、部下が農夫の幼い子供姉妹の目前で妻を射殺してしまい、部下に大激怒。
別な日、別の部下の幼い息子が線路沿いで遺体で発見され、MGBは事故として片付けますが、当の部下は納得がいきません。
当時、楽園であるソ連では殺人など起きない、という教えのためでした。
スパイ容疑の農夫がスパイ仲間としてあげた中に主人公の妻の名が。
疑心暗鬼になりながら妻の身辺を捜査するものの、証拠はあがりませんが、妻を逮捕しようとする組織に歯向かったため、夫婦は民警に降格となり田舎町に左遷されます。
民警のトップはゲイリー・オールドマン。
当初彼は街を牛耳り、主人公を虐げていましたが、幼い子供mの遺体が線路脇で見つかる事件が発生。
モスクワの事件と全く同じ状況のため、同様の歳頃の息子を持つゲイリーを説得し、連続殺人犯が潜んでいる、と独自に捜査を開始します。
ちょっと調べただけで、沿線沿いでは過去に44人もの子供の被害者が発覚します。
変装してモスクワに戻り、被害者家族の元部下を説得したり、被害にあった子供が連れ去られる現場を目撃した女性に話を聞こうとするも、国家が怖くて誰も口を割りません。
そんな中、農夫の現場で叱りつけた元部下は主人公の後釜として就任し、主人公の妻を奪い取ろうと画策しますが、彼女の気を引くことができず、恨みは一層募るばかり。
左遷された元上司の行動を監視します。
また、妻は当初、MGBの夫が怖く、好きでもなかったが結婚したこと、デキていないのにお腹に子供がいると言って命拾いしたことを、夫に告白します。
しかし一連の捜査を夫婦一緒でするうちに、夫を愛するように。
犯人は仕事の出張時に犯行を繰り返すのは、との推測から、主人公夫婦は被害が一番多い地区の工場に向かい、銃を突きつけ強引に調査し、容疑者を割り出します。
捜査に気づいた容疑者は逃走、森の中へ。
追い詰められた容疑者は主人公に向かって、英雄のあなた同様、自分も孤児院育ちだった、と命乞いをしますが、そこに現れたのは農夫の現場で叱りつけた元部下。
彼は容疑者を撃ち殺し、主人公夫婦をも殺そうとしますが、夫婦ふたりで反撃し、返り討ちに。
駆けつけた元部下の兵たちに、君らの上司は容疑者に殺された、と告げ、主人公はMGBに復帰することに。
連続殺人を事件として扱わなかったMGBは組織が一新され、主人公は昇進を薦められますが断り、殺人捜査課を新設して責任者になりたい、そしてオールドマンを部下として迎え入れたい、と進言します。
後日、孤児院を訪れた主人公夫婦。
預けられていた農夫の子供姉妹の里親になりたいという理由です。
彼女たちは彼の部下が自分の親を殺したと認識しています。
廊下で待つ夫婦の元に、ドアが開いて、養子になることを決意した姉妹が寄っていき、4人が孤児院を後にしてエンディング。
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44人の子供の失踪というサスペンス映画だと思っていましたが、全然違います。
終わってみれば『シンドラーのリスト』に近い感じの映画だったなぁと。
その当時のソ連の人たちが感じていた国家の抑圧というものは、ホントに理解するのは難しいです。
友人や家族よりも優先される国家。
その厳しさを上手に描いていたと思いますし、そこにさらに夫婦愛をちりばめ、最後は養子に迎え入れるという結末。
まぁ、序盤の主人公の生い立ちに関しては、終わってみればそこまで細かく描写しなくても、と思わないでもないですけど、それでも大変良くできた映画だと思います。
『チャイルド44森に消えた子供たち』、ぜひ鑑賞してみてください。
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