フィフスエステート世界から狙われた男のあらすじネタバレ感想

映画『フィフスエステート/世界から狙われた男』を録画鑑賞しました。

ウィキリークス創始者を中心に描かれていますが、ウィキリークスを創始者と立ち上げたダニエルという人からの視点です。

創始者のジュリアン・アサンジをベネディクト・カンバーバッチが演じていて、ぜひ本人と見比べてみてください。

僕は最初、本人か、と思ったほどです 笑。

 

あらすじは、ウィキリークスの立ち上げ、盛り上がり、内輪もめ、現在に、というドキュメンタリーみたいな内容です。

ドイツのコンピュータ会社で働くダニエルは、アサンジが掲げる内部リークと通報者の保護に共感し、念願かなって彼と仕事をすすめることに。

スイスの銀行の不正を暴き、一気に有名な集団となります。

当初、アサンジから何百人もいると聞かされていたダニエルですが、実はアサンジしかいないこと、サーバもたった1台で運用している事実を知り、最初の疑心暗鬼に。

その後ウィキリークスは数々の不正を暴き世界的に有名な組織となっていきますが、ダニエルの単独行動を嫌い、自分だけが特別、みたいな言動のアサンジに段々と不信感が。

アメリカは国を挙げてウィキリークスのサイトを閉鎖しようとしますが、世界中の賛同者などのおかげで次々とミラーサイトなどの方法で閉鎖どころかさらに大規模なシステムへと変貌を遂げます。

そしてアフガンでの民間人誤爆の情報をアップしたウィキリークス。

しかし、実はそれとともに50万件もの軍や国務省の内部機密資料も受け取っていたことを仲間に内緒にしていたアサンジ。

告発者が逮捕されたことで、秘密にしていたことが仲間にバレてしまいます。

ダニエルは数十万件の情報開示に反対します。

氏名を伏せたとしても「村の赤い屋根の羊飼い」といった記述だけで人物特定ができ、公開された人の命にかかわるから。

しかしアサンジは「素のソースデータ」にこだわり、ついダニエルは袂を分かつのでした。

アサンジが名声を得ようと会見をしていたタイミングで、ダニエルはサーバを停止させたのでした。

その後は早送りのようにアサンジの現在までの人生が振り返られていきます。

最後はアサンジの単独インタビューのような独白が流れてエンディング。

 

んー、内容タップリすぎて追いついていくのが大変でした。

原作がダニエルなどの反アサンジの人たちが書いた本なので、どうしてもアサンジが悪者ののように映ってしまっています。

ちなみにアサンジ本人は、本も映画も大ウソだ、みたいなことを言っていたので、真実は一体何なのかがわかりません。

そのためか、大赤字をなってしまった映画です 笑。

ただ、情報が氾濫する今の世の中、アサンジの理想が素晴らしいのか、情報統制な必要なのか、色々と考えさせられる映画でした。

『フィフスエステート』は「第5の権力」という意味です。

結局、メディアなどの秘密主義権力に反抗するのも、新たな情報革命、権力、ということです。

ただ、秘密の暴露を続けるアサンジ本人が、一番の秘密主義なんだなぁというのがまた不思議で面白くもある映画でした。


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