ブラックスキャンダルのあらすじネタバレ感想
映画『ブラックスキャンダル』を鑑賞しました。
原題『BLACK MASS』です。
ギャングの実話がベースとなってジョニーデップが主演したことでも有名になった映画ですね。
あらすじは、FBIから最重要手配犯となっていたギャングのリーダーの半生記です。
FBI捜査官から尋問されるギャングの手下が告白するシーンから始まります。
1975年、南ボストン。
冒頭で取調べを受けていた手下がまだバーの用心棒で、ジョニー・デップ演じるマフィアと敵対するマフィアと乱闘になり、結果的にデップたちに仲間入りするというエピソードが。
ジョニー・デップたちはアイルランド系マフィアで、イタリア系マフィアと睨み合いが続く関係でした。
ジョニー・デップの弟は上院議員、友人はFBIで、三人は固い絆で結ばれていました。
FBIの友人は、マフィア一掃の指示を出されますが、ジョニー・デップに協定を結ぼうと提案します。
影の情報屋となって、イタリア系マフィアの情報を流し、潰し、アイルランド系マフィアで地域を牛耳ろうという内容です。
最初は渋っていたデップですが、殺人以外は大目に見てもらえるということで承諾します。
ここからは「のし上がり」ストーリー。
イタリア系マフィアを逮捕させて潰し、カジノ運営グループは殺し、一大勢力となります。
その間、旧知の仲だったはずの仲間でも、密告者となると容赦なく殺す非情さ。
特に、息子?だか愛人の子供?とか、実の母親が亡くなって以降、IRAに大金を出資したり、部下の愛人を目の前で絞め殺したり、部下の嫁を脅迫してみたり、など冷酷さを増していきます。
FBIでは新検事が就任し、ジョニー・デップ逮捕に躍起となりますが、毎回寸前のところで友人が防いでいました。
デップはカジノを乗っ取るためオーナーを殺しますが、雇った殺し屋がジャンキーで、いとも簡単に口を割ってしまったのがケチのつきはじめ。
芋づる式に手下が捕まっていき、ついにFBIの友人までも逮捕されます。
ほぼ全員が、近年の残虐さによって心が離れており、司法取引のため供述を始めますが、FBIの友人だけは最後まで口を割りませんでした。
周りに誰もいなくなったデップは議員の弟に電話をかけ、姿をくらませたのでした。
その後、高額な懸賞金もあって、世界中で目撃情報があがります。
司法取引した部下はそれぞれ5年、12年に減刑され、中には無罪放免となった輩も。
議員の弟は議員を辞め、マサチューセッツ大学の総長になるも、兄との連絡がバレてクビに。
FBIの友人は証言拒否して有罪40年、などと字幕が流れます。
どこかの地下駐車場のエレベータ開いて、歩き出す老人。
そして老人を取り囲むFBI。
2011年6月22日、カリフォルニアのサンタモニカで、12年間の最重要指名手配の後、匿名の情報によってデップが逮捕される場面でした。
字幕で、少なくとも11件の殺人で終身刑2回と5年の刑を宣告された、と流れてエンディング。
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ジョニー・デップが主演してて、容貌にもすごく気を遣って、ということはよくわかるんですけど、たぶん「ジョニー・デップ・フィルター」みたいな特別な見方をする機能が働いて、絶賛されてるんではなかろうか、と。
今作は実話を基に製作されたわけですが、デップが演じたマフィアのボスは、人間臭いわけでもなく、部下に手厚いわけでもなく、かといって冷酷冷血の塊ほど人間味が無いわけもなく。
わざわざジョニー・デップが力を入れて演じる役でもないよなぁ、というのが素直な印象でした。
まぁ、あっさり部下を殺すんで基本的には非情な人間だとは思うんですけど、それならばもう少し冷酷さを前面に出しても良かったのでは。
『ブラックスキャンダル』、世間様の評価とは違って、個人的には期待はずれとなってしまった映画となりました。
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