レクイエム最後の銃弾のあらすじネタバレ感想

香港映画『レクイエム 最後の銃弾』を録画鑑賞しました。

2013年に製作された、「アクション/サスペンス/犯罪映画」に分類される映画です。

上映時間は134分と、かなり見応えある大作に仕上がっていました。

 

あらすじは、子供時代からの親友3人が刑事になって裏切りと団結にといった友情物語です。

主人公、財津一郎似、スネオ似の3人は麻薬取締局に務める幼い頃からの親友で、主人公だけは長期に渡り潜入捜査の身でした。

間もなく妻が出産というのに、8ヶ月のうち帰宅出来たのは3回だけ、仕事の内容を話せるはずもなく、離婚の危機です。

香港の麻薬王を捉えて潜入捜査も終わり、という、最後の突入の瞬間、警察上部から中止命令が。

麻薬王をそのまま泳がせて、タイの麻薬王を逮捕する、という作戦に急きょ変更になったのでした。

3人はタイに飛び、タイ警察との合同捜査に加わりますが、そこはタイ。

警察に内通者から主人公の顔写真が麻薬王に知られる直前、香港警察が内通に気付き、香港の麻薬王の顔写真を教え危機一髪。

もう一度、タイの麻薬王と遭うニセの取引に向かいますが、潜入捜査を終えたい主人公は、あろうことか犯人側に「この取引は中止したほうが良い」と連絡してしまいます。

案の定、犯人側はヘリで急襲し警察隊は蜂の巣状態に。

断崖絶壁に追い詰められた3人組。

麻薬王の美人娘を人質にとっていましたが、娘と引き換えに1人だけ助ける、と麻薬王。

財津一郎似が「おれを助けろ」と言いますが、家族を思う主人公のことを考え、「やっぱり彼を助けろ」と。

スネオ似は撃たれ、崖下にワニがうじゃうじゃいる川に落ちていきました。

財津一郎似は「生き地獄を味わえ」と、主人公とともに生き残ったのでした。

そして話はいきなり5年後に飛びます。

エリート警視となった主人公、窓際族となった財津一郎似、ともに口も聞かない仲となっていました。

そんな中、麻薬ギャングがタイの麻薬王の息子を殺し、覚せい剤を強奪します。

実は主人公がタイの麻薬王を表舞台に呼び出すため、ギャングにリークしていたのですが。

それを知らず、生きがいを失っていた財津一郎似は単身ギャングに乗り込み、返り討ちにあいますが、様子を見ていた主人公が部隊に突入を指示します。

どさくさの中、クルマで逃げていったのは、なんとスネオ。

3人は複雑な再会を果たします。

聞けば、川に転落するも沈んでいたクルマに身を隠しワニから逃れたこと、撃たれたものの致命傷ではなかったこと、看病してくれた美人娘と結婚し麻薬王の片腕となった、とのことでした。

再会を果たすも2人への復讐を狙うスネオは、離婚した主人公の元妻と娘を誘拐します。

土下座して謝罪する主人公、俺を殺せと財津一郎似、その言葉が聞きたかったとスネオ。

3人は元通り仲良しトリオとなって、麻薬王を捕まえにいきます。

しかし多くの傭兵たちに待ち構えられていた3人、大銃撃戦が始まります。

撃ち、撃たれて、最後は麻薬王を撃ち殺しますが、財津一郎似とスネオは死んでしまいます。

主人公の哀しみとともに、仲良かった時代の回想シーンとなりエンディング。

 

いやぁ、ホント見応え十分でした。

爽快感とか感動して号泣みたいな内容とは程遠いんですけど、やっぱ香港映画はすごいな、と。

ただ、スネオだけはちょっと可哀想な気もしましたが 笑。

財津一郎似からは生き残らせる選択肢に入らず、撃たれて崖下落ちて、生き残って美人娘と結婚して麻薬王の片腕となって5年過ごして、元親友たちに土下座されて、麻薬王をダマすとはいえ忠誠を見せるために片腕切り落として、最後は撃たれて死んでしまう。

ちょっと一人だけ悲惨すぎるような。

あとは3人の友情物語がちょっと強引すぎ、といったところでしょうか。

製作者サイドはお涙頂戴も含めての描写なんでしょうけど、無理やり感が強すぎてちょっと引いてしまいます。

そういう意味では『レクイエム 最後の銃弾』、かなり男臭い映画であることは間違いありません。


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