ワイルドスワンのあらすじネタバレと感想
タイトルからは何となくバレリーナ物語を印象させます。
ナタリー・ポートマンの『ブラックスワン』の影響ですね 笑。
そして、その期待(?)通り、一応はバレエダンサーが主人公です。
でも、原題は『Assassins Run』と、全く違ったタイトルですけど。
あらすじは、クリスチャン・スレーター演じるアメリカ人実業家マイケルが、5億ドルの証券をめぐってロシアンマフィアに殺害され、主人公である妻も罠によって投獄され、さらに愛娘まで人質に取られてしまう、というストーリー。
この女主人公こそ、バレエダンサーだったのです 笑。
幸せな家庭を破壊され、刑務所では壮絶で理不尽なイジメに遭うも、脱獄に成功してしまいます。
華麗なバレエ(?)拳法でイジメ軍団を一掃しますが、よくある話で、もちろん余計に恨みを買ってしまいます。
脱獄するつもりはなかったのですが、イジメ軍団からの自殺偽装作戦で救急車で搬送、途中で目が覚め救急隊員もバレエ拳法で叩きのめし、結果的に脱獄となります。
ちなみにこの救急隊員も悪い連中で、気を失っている彼女を襲おうとしていたんですね。
殺された旦那は、いかにもアメリカ成金野郎という印象で、製作のロシア側の意向なのか、不幸なことだらけの女主人公が逆境に立ち向かう、という姿を描きたかったのかよくわかりません。
娘を救うべくロシアからアメリカに渡り、最終的にはもちろんハッピーエンド。
不思議なのは、クリスチャン・スレーターが主演扱いなんですね。
成金野郎というイヤな役で、すぐ死んじゃうんですが。
エンドクレジットの最初に名前が出てくるのが、非常に違和感がありました。
真の主役はバレエ拳法を披露したソフィア・スカヤです。
バレエダンサー出身らしく、体の柔らかさはホンモノでした。
でも、どう考えてもバレエのくるくる回る蹴りで、マフィアの男どもがやられてしまうというのはムリがあるかと 笑。
バレエの実力はあるんでしょうけど、いかんせん画面映えしないのが残念なところでしょうか。
調べてみても、他の出演作が見当たらないようですし。
それこそ『ブラックスワン』の端役でも演じられれば、違った女優人生が送れたかもしれません。
でも、ホントに残念なのは演者ではなく、監督と脚本でしょう。
どうせならもっと思い切ってB級映画に仕上げちゃえば良かったのに、と感じた次第です。
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