天使と悪魔のあらすじネタバレ感想

映画『天使と悪魔』を鑑賞しました。

『ダ・ヴィンチ・コード』同様、原作をよみふけり、映画館で楽しんで、再放送もその都度鑑賞するという作品です。

先の『ダ・ヴィンチ・コード』のあらすじ同様に、今回も(自分の頭の中を整理する意味で)逆順的なあらすじを記述していこうと思います。

 

あらすじは、ヴァチカンにおける秘密結社イルミナティとの因縁を描いたお話です。

ユアン・マクレガー演じる教皇の侍従は、少年時代に教皇に見出されカトリックの道に。

軍にも従事しヘリの操縦もできます。

彼は自らが教皇になることを密かに願っていました。

体調不良だった教皇を毒殺します。

教皇が亡くなるとコンクラーベという次期教皇の選挙が行われます。

彼は、自らが英雄になり、大衆を味方につけようという作戦をたてます。

1人のプロの傭兵を雇います。

そして彼に、原子核研究所で取り出された「反物質」を強奪させます。

「反物質」は微量でも超強力な爆弾となる物質です。

その反物質を聖ペテロの墓に隠し、場所はわからないようなライブ映像でヴァチカンを脅迫します。

それは、1時間おきに4人の枢機卿を殺していく、というもの。

そしてそれらをイルミナティの仕業として見せつけるのでした。

イルミナティとはかのガリレオも所属していた、科学と宗教の共存を目指していた団体ですが、17世紀にカトリックの怒りを買ってしまい壊滅状態に。

しかしヴァチカンに恨みを持つ秘密結社として今もなお存在していると疑われている団体です。

1人目から3人目までは枢機卿の殺害に成功します。

しかし4人目は溺死寸前にトム・ハンクス演じる主人公たちに助けられてしまいます。

これら4人は、地図上に十字を描くような場所で殺害もしくは殺害されようとしていました。

ユアン・マクレガーはその間、何度もコンクラーベを中止し、集まった大群衆を避難させるよう進言しますが、とりあってもらえません。

4人の殺害のために雇った傭兵には、成功の都度、海外送金しますが、4人目の後、傭兵が乗り込んだクルマが爆破するよう細工し、傭兵は爆死、ユアンの計画です。

スイス衛兵隊長に策略がバレてしまいますが、タイミング良くトム・ハンクスらが駆けつけ、教皇暗殺は隊長だと言って射殺させます。

そして「反物質」が爆発の時間。

ユアンは「反物質」の容器を抱えヘリで上空に向かい、大爆発。

誰もが彼は殉職したと思ったのですが、パラシュートで脱出しており、大群衆から拍手喝采で迎えられます。

そして、ユアンは新教皇の座に一番近い存在となったのです。

しかし隊長が死の間際、トム・ハンクスに渡した監視カメラの鍵。

トム・ハンクスらはユアンが毒殺する場面を確認、司教たちに見せるのでした。

新教皇を拝命すべく教会に入ったユアンですが、司教たちの疑念の目、逮捕を迫る警察を目の当たりに。

逃げだすユアンは覚悟を決め、油をかぶって焼身自殺。

そして新教皇には、4人目の犠牲者となる寸前に救出された枢機卿が任命されたのでした。


天使と悪魔―ヴィジュアル愛蔵版

映画のストーリーはざっとこんな感じでした。

原作を読まずに映画を観ると、ユアン・マクレガーが教皇の座を狙うホントの理由が、ちょっとピンぼけチックな感じになってしまいます。

他にも結構多く割愛された部分とか、映画向けに変更された点が多々あるんですけど、やはりユアン・マクレガーの犯行動機の違いは残念だったかなぁ、と。

原作では、母がテロの爆弾で死んでしまい科学への憎しみを抱き、教皇に拾われ宗教に傾注します。

しかし原子核研究所の反物質研究に資金提供すると聞き、教皇に「なぜ科学なんかに」と問い質します。

すると教皇は、若い頃に自分も科学の恩恵を受けた、とし、さらにそのおかげで子どもを授かったことを告白します。

カトリックの教皇が子どもを作るなんて、と怒り狂い、教会を科学から引き離そうと犯行に及びます。

そして、実は教皇の子どもはユアン演じた侍従自身のことで、体外受精という科学の力で生まれていた、というオチがあります。

それなのに映画では、単なる私利私欲みたいな動機でしかなく。

ここが一番残念だったんですけど、まぁ、映画という限られた時間なので仕方無いといえば仕方無いかもしれません。

『天使と悪魔』、両対を成す意味ですけど、宗教と科学、神の子と殺人、信仰と狂気などなど色んな意味が込められています。

映画もなかなかの出来ですけど、ぜひ原作も読んで欲しい作品です。


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