ザ・ファイブ残されたDNAのあらすじネタバレ感想
イギリスドラマ『ザ・ファイブ−残されたDNA』全10話を鑑賞しました。
本国では大ヒットしたそうで、原作はアメリカの作家ハーラン・コーベン。
以前放送された『ノーセカンドチャンス』も彼の作品ですが、『ザ・ファイブ』はTVのために描き下ろし、製作にも彼が携わったという力のこもったドラマのようです。
あらすじは、20年前に行方不明になった少年のDNAが発見されたことから始まるサスペンス。
当時5歳の少年ジェシーは兄たち4人と遊んでいた途中、突如行方不明に。
その20年後、殺人現場から彼のDNAが検出されます。
ジェシー殺害を自白した囚人に再尋問するも、自白を変えません。
なぜ現在の殺人現場に殺されたはずの少年のDNAが残されたいたのか。
当時の4人、ジェシーの兄は弁護士、1人は刑事、1人は施設管理人、1人は女医、が久しぶりに集合し謎を追求することに。
施設管理人の施設に5年間監禁されていた女性が助けを求めにきたことから、作曲家が女性たちを監禁していたことが判明し、作曲家が殺害され、女性たちは救出。
そして、その監禁現場からまたもジェシーのDNAが検出。
殺人事件の容疑者を逮捕するも、証拠不十分で釈放。
殺人事件の被害女性宅を捜索すると釈放した容疑者が女性のノートPCを奪って逃走しますが身柄確保。
容疑者を見て確認するも、兄と両親はジェシーではないと判断。
その後容疑者は病院から逃走。
被害女性のノートPCを解析するも、名簿が一瞬だけ表示され自動削除されますが、その一瞬に写真撮影に成功。
監禁されていた女性が殺害され、犯人の女性は逮捕。
兄は独自に捜査をすすめ、殺人事件の被害女性は売春中に殺されたこと、本業はIT関係だったこと、彼女がネット詐欺に加担していたことなどを知ります。
彼女が売春で使用していたホテルに向かうと大量の血痕が。
その頃、刑事の後輩女性は同僚とデートする仲になり、病気療養中の彼の父と面会。
兄は被害女性のノートPCのバックアップデータの一部から女子高校生を見つけ出し、彼女が被害売春婦の子どもだったことを知り、彼女から受け取ったUSBメモリのせいで母親が殺されたことを聞き出します。
そして彼女の父親は、兄のかつての交際相手と結婚していました。
父親は売春婦との間の娘に危害が及ばないよう、USBメモリを脅迫相手に渡そうとしていました。
彼女は施設管理人の下に保護されますが、兄を尾行していた謎の女に拉致されてしまいます。
兄と施設管理人、そして以前彼らを誤って襲撃した売春婦のIT会社をクビになった男の三人で謎の女を追うことに。
豪邸に到着した女は娘を預け、三人は娘救出作戦に。
その豪邸は売春婦が勤務するIT会社社長宅で、ノートPCを強奪した容疑者も従業員で、彼の下僕の働きをしていました。
社長は娘からUSBを奪い、暗号解読キーを聞きそうとしますが、襲撃男が割って入っていくも、あえなく射殺されます。
さらに下僕だった元容疑者も射殺。
しかし結局、悪者たちは三人に殺され、襲撃男が身代わりになるので二人と娘に逃走させました。
帰る途中、施設管理人が立ち寄った場所には、娘の父親が。
彼は殺し屋に射殺される寸前、施設管理人に救出され、匿われていました。
父親と娘を自宅に届けた後、兄は施設管理人から経緯を聞きます。
殺し屋から救ったこと、そして、作曲家を殺したのも自分だ、と。
施設に助けを求めてきた女性が作曲家宅に入っていったため宅内に侵入、彼に見つかってしまい刺殺した、と。
その頃、兄宅に不審者が侵入し、父親がその姿を目撃。
ジェシーの部屋の家族写真を奪っていったことから、ジェシーではないかと誰もが思うように。
ジェシー失踪現場での人影を追って捜索する兄たちは、ついにその男を発見。
しかし走り去りビルに逃げ込み、刑事に応援し、警察がビルを包囲するも、見つからず。
狂言として処理されてしまいます。
また、作曲家宅からジェシーが失踪時に所持していた本が見つかりますが、実際は後年に出版されたものと判明。
刑事は誰かが妨害しているのでは、と思い始めます。
ジェシー殺害を自白した囚人から、遺棄現場の情報提供が。
現場を掘り起こすと白骨死体が発見されるものの、女児との鑑定結果が。
やはり狂言自白だったのでした。
囚人から父親宛の手紙を実家で見つけた兄は、投函元を調べ、囚人の支援宗教団体に行き着きます。
知らんぷりする支援者ですが、不在時に彼の宅内に侵入し貸倉庫の存在を突き止め、倉庫から大量のビデオテープを押収。
それらは囚人が過去に殺害した被害者たちの、生前と拷問と殺害シーンをまとめたものでした。
ジェシーの名が書いてあったテープには、生前の部分しか録画されていませんでした。
囚人を追求するとジェシー殺害は狂言だった、と。
ジェシーを連れ去る直前、父親と名乗る男が彼を連れていった、と。
そして父親が逮捕され、DNAを鑑定すると父とジェシーは親子でないことが判明。
兄は母親を追求すると、ジェシーの父親は友人かもしれない、と。
当時2人の娘を失った彼を慰めるうち、一度だけ寝たものの、ただのそれきりだった、と。
彼の現住所を訪ねるも何年も空き家状態。
その頃、刑事の後輩女性はジェシーのDNAが採取された絆創膏が献血の際に使用されたものである可能性を知り、献血現場の監視カメラ映像を確認、そして交際中の同僚男の姿を発見します。
兄はジェシーの父親を追って彼の入院中の病院を訪ねると、同僚男の父親でした。
そして、彼の口から全て語られるのでした。
二人の娘を乗せて事故にあい、二人とも失った彼は妻も離れていき、慰めてくれたジェシーの母親と一度きりの関係に。
その後、生まれてきたジェシーの成長を見るうち、自分の子であることを確信したのでした。
そして失踪の日、後の囚人がジェシーを連れ去ろうとしたところ、父親と名乗り出て彼を救出し、そのまま自宅へ連れ帰り、自分が父親であることを告白するとジェシーはそれを受け入れ、郊外の実家に引っ越し、名前も変えて生活を始め、ジェシーは警察署で勤務することに。
非番で酔っていたものの殺人事件の現場に足を踏み入れ、知らない間に献血の絆創膏を落とし、そのDNAが20年前の失踪少年として扱われ始め戸惑っていました。
そしてジェシーは父親から真相を聞いたのでした。
その頃、警察署ではジェシーに協力していた同僚を問い詰め、彼は父親を犯罪者にしたくないこと、ジェシーが生きていればジェシーが罪をかぶり、自分も父も安全になると考えていることを知ります。
そのため同僚は彼に協力し、作曲家宅からジェシーのDNAが検出されたと偽装したのでした。
ジェシーがそこにいると確信した4人は失踪の森に向かい、ジェシーを見つけます。
兄はこれまでの思いを打ち明け、ジェシーはおぼろげな記憶に苦しんできたことを告白。
そして和解し兄弟は抱き合い、そこに両親と仲間の3人が加わります。
仲良し4人にジェシーが加わり、5人で歩く姿になってエンディング。
かなり端折ってあらすじを書いても、かなり長いですね 笑。
本編はさらにそれぞれの親子関係とか恋人関係とか夫婦関係とか20年前の育ってた環境とか入り混じってきて、かなりてんこ盛りな展開です。
終わってみれば、最初のDNAが発見された絆創膏が献血用だということに、最初に気づいていれば2話分で終わったのに、という展開ですが。
また、警察署内のジェシーの存在も、途中でなんとなく気づきました。
本編とは関係無いのに、やたら(最終的の)ジェシーのちょっとだけ登場シーンが多くなってきて、コイツ怪しいな、とわかってしまったのです 笑。
とはいえ、それでもナゼ隠すのか、といった理由は最後までわかりませんでしたが。
まぁ、素人達が警察を差し置いてどんどん捜査進めるし、家宅侵入するわ、殺人まで犯すやついるわ、でかなり強引すぎる部分はあるんですが。
それでも『ザ・ファイブ−残されたDNA』、かなりの傑作ドラマだと思います。
DVDをイッキ見しないとついていけない可能性もあります 笑。
ちなみに『ザ・フォー』という続編もあるそうで、そちらもwowowでの放送を期待したいと思います。
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