ハリルホジッチ解任はサッカー協会の暴挙と愚行

日曜日の夜に駆け巡った『ハリルホジッチ解任』の報。

最初に報じたのはデイリースポーツ。

半信半疑だったし、誤報とか飛ばし記事であることを願っていたのですが。

月曜になり大手各社も報じるようになり、16時から日本サッカー協会の記者会見が決定し、悪夢が現実になりつつありました。

ハリルホジッチ解任と西野朗新監督就任発表

そして、ハリルホジッチ電撃解任と西野朗新監督の就任が決定。

解任の理由は「選手とのコミュニケーションと信頼関係」とのこと。

就任の理由は「グループリーグ突破の可能性を1%でも2%でも上げるため」だそうです。

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日本は『サッカー後進国』と世界に宣言

もし、本当にそれだけの解任理由ならば、日本代表というチームは『選手たちの思い通りになる監督』が必要ということですよね。

ワールドカップで勝てたことない選手が、ワールドカップで勝つ術を知っている監督を追い出すという本末転倒なお話。

そもそも、ワールドカップのグループリーグ突破は最低限の目標で、ベスト8以上を狙うということでハリルホジッチを就任させたはず。

それなのにこのタイミングで、上記の理由での解任。

協会は、親善試合の結果がどうあれ、最後までハリルホジッチを信じて心中すべきでした。

彼の標榜したサッカーが本大会ではどういう結果をもたらしたのか、それはナゼなのか、という検証が必要でした。

そのうえで、日本版『デュエルに強く縦に早いサッカー』は世界に通用するのか、しない場合はどうすればいいのか、監督を誰にすれば新たな日本サッカーを築き上げることができるのか、と繋がっていくわけです。

しかしそれらの全てを放棄。

大目標だったワールドカップ本大会のために全精力を注いでいたのに、親善試合の結果が最終決断の引き金になったわけです。

しかし、マリ戦もウクライナ戦も、圧倒的に個のスキルで負けていた日本。

4年前も8年前からも、ほとんど世界との差が埋まっていませんでした。

選手個々の問題が大きい、ということに目を瞑り、監督批判だけで終始。

今回の解任劇で日本は協会もマスコミもサッカー後進国であることを世界に宣言し、本大会直前の親善試合の勝ち負けでクビになる、と大々的に発表したことになります。

こんな協会のもとでは誰も監督なんてやりたいはずないし、有能な監督ほど来てくれなること必至です。

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孤立無援だったハリルホジッチ

思えば、アギーレ監督の更迭からハリルホジッチを招聘した大仁前会長も専務理事だった原博実氏も、今は協会にいない状態。

マスコミはこぞってハリルホジッチ解任を扇動し、本田、香川、岡崎を持ち上げる。

ハリルホジッチを守ってくれる人が誰もない、という状況でした。

僕は不安がありつつも、ハリルホジッチの可能性への期待と、その後の検証も含めて、昨年の9月に

AvecVahid(ヴァイッドと共に)ハリルホジッチとロシアに行こう」 という記事を書きました。

しかし、その願いは叶いませんでした。

Merci Vahid(ありがとう、ヴァイッド)

ちなみに数カ月前の『やべっちFC』では、吉田麻也は「ついていってみたい監督」と言い切ってました。

また、つい先日、フランスの最大のサッカー番組でハリルホジッチは「大変感じのいいチーム。僕は選手たちが大好きだ。彼らは本当に愛らしい、素晴らしい男の子たち。皆で一緒に素敵なワールドカップをやり遂げたい」と、胸の前で手を合わせて語っていました。

ハリルホジッチさん、これまでこんな日本サッカーのために一生懸命仕事をしてくれてありがとう。

そして、本当にごめんなさい。

こんな日本代表、僕は心の底から応援できるのかな。


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