ツール・ド・フランス2015は最後のアルプス決戦に
ツール・ド・フランスが早くも3分の2までを終了しました。
全21ステージ中、第16ステージまでが終了したわけです。
残すところわずか5ステージ。
アルプス山岳決戦が4日間、最終日はシャンゼリゼでのスプリントステージとなります。
現在の総合争いを見てみると
- 1位 フルーム チームスカイ
- 2位 キンタナ モヴィスター 3分10秒差
- 3位 ヴァンガーデレン BMC 3分32秒差
- 4位 バルベルデ モヴィスター 4分02秒差
- 5位 コンタドール ティンコフサクソ 4分23秒差
となっています。
ディフェンディング王者のニーバリは、7分49秒差の8位です。
現在からの逆転はほぼ不可能、と個人的には見ています。
正直、フルームのマイヨジョーヌの確率は相当高いと考えています。
先週の休息日明けとなるピレネー決戦初日で、ライバルを圧倒する走りを見せたフルーム。
その後もライバル達の揺さぶりに動じず、さらにゴール前で突き放すシーンも見られました。
フルームの強さに、さらにスカイの充実したアシスト陣の強さが際立っている感じです。
エースを任せるとダメだけど、アシストとしては超一流のリッチー・ポート、他にもケーニッヒ、ロッシュ、トーマスなど強力すぎる布陣です。
ケノーの棄権で1人少なく、さらに第16ステージではトーマスが崖に落下寸前となる落車がありましたが完走しています。
一抹の不安はありますが、盤石のままアルプス決戦を迎えられそうです。
個人的に期待していたコンタドールはフルームに遅れてしまうシーンが何度かあり、さらにヴァッソとベンナーティという強力アシストを2人も失った格好です。
さらにサガンがアシストよりポイント賞を優先したようなレース運びのためさらに1人足りない状況となっています。
コンタドールが当初からアルプス決戦に向けてコンディションを調整したと仮定するなら期待が持てますが、どうもそういう雰囲気でも無さそうです。
なんとかコンタドールの奮起を期待したいところです。
フルームを逆転する可能性が高いのはキンタナですね。
モビスターもアシストを1人失っていますが、何と言ってもバンガーデレンが4位につけているというダブルエース的な戦術が立てられます。
ただでさえ純粋なクライマー能力はキンタナのほうがフルームを上回っている、と評されています。
4日間のアルプス決戦を、毎日少しづつタイムを稼ぐ、という戦術よりも、前半2日でフルームに脚を使わせ後半2日で一気に逆転するような戦術が可能です。
いずれにしても佳境を迎えた今年のツール・ド・フランス。
明日から始まる4日間のアルプス決戦から目が離せません。
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