しんがり、山一證券最後の聖戦のあらすじネタバレ感想
wowowドラマ『しんがり~山一證券最後の聖戦』全6話を見終えました。
タイトルの通り、1997年に廃業となった山一證券の最後を描いたドラマです。
山一證券といえば社長号泣会見の代名詞になっていますが、このドラマはその裏側に迫ったようなドラマです。
原作は『最後の12人』とのことですが、ドラマではちょっと少なく6人ぐらいに描かれています。
主演は江口洋介、共演に佐藤B作、萩原聖人など。
江口洋介演じる新任の業務監理本部長、本来は社内監査を行う部署ですが、いわゆる左遷組の集団でした。
四大証券の一角を担う山一證券でしたが、当時は証券会社と総会屋の不祥事が相次いでおり、山一證券にも捜査のメスが。
監査部門が調査しようとするも、どの部門にも相手にされず。
お客様相談室長が殺されたり、顧問弁護士の奥さんが殺されたりと山一證券の周囲もかなりきな臭くなっていきます。
そんな中、旧経営陣が一斉に退陣しますが、実際は会長や社長の影響力を残したままとなります。
大蔵省からも見放し、自主廃業を勧告され、社内ではついに2600億円もの簿外債務の存在が明るみに。
当初は「含み損」だったものが、「不良債権」、「簿外債務」となっていきました。
そして社長の号泣会見、自主廃業が決定します。
主人公たちは「なぜ2600億円もの簿外債務が発生したのか」社内調査チームを立ち上げます。
そして、法人営業部門(事業法人部)から生まれたものであり、退陣した会長が当時部長であった時期から始まったことが判明します。
会社の廃業が決まってからも、江口洋介以下業務監理部のメンバーを中心に、調査報告書を作り上げ、号泣会見から4ヶ月後、自主廃業の1週間後に調査報告書が発表されました。
えーっと、サラリーマン諸氏にオススメのドラマでしょうか。
かなーり、江口洋介がカッコ良すぎる上司だったり、佐藤B作が人情脆すぎたりといった過剰な演出はありますが 笑。
たぶんサラリーマン、特に大企業の人ほど共感できる部分は多いかもしれません。
ウチも山一證券も同じじゃねーか、と 笑。
会社の発展、儲け、存続が第一と考える愚かなサラリーマンをやり玉にあげた格好ですが、僕から見たら社内調査チームだって愚かなサラリーマンなのでは、といった感想です。
家族を犠牲にして、自分の生活を犠牲にして、それでも潰れる会社の真の原因を探るなんて、ちょっと見方を変えれば「会社人間」であることに変わりはないな、と。
それでも号泣会見の裏側とか、証券会社の不正の行われ方とかは非常に勉強になった作品です。
明らかな不正を見て見ぬふりしている人は、このドラマを見て、ちょっと勇気をもらってみてはいかがでしょうか。
現実問題、そう簡単にうまく行かないとは思いますが 笑。
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