なでしこジャパンがリオ五輪消滅で落日のとき

初戦のオーストラリア戦のデキを見て、これはヤバイなぁ、と思っていました。

そしてその憂いは現実となってしまい、ベトナム戦を前にリオ五輪の出場切符を逃すこととなってしまいました。

 

世界を驚かせた「女バルサ」と言われた華麗なパスワークは身を潜め、勝つしかなくなった中国戦の終盤にはパワープレーを選択しましたね。

戦術としては「サイドから崩す」が基本だったのだろうと思いますが、何の工夫もないクロスを上げ続けるだけでは、何の脅威も与えられないですよね。

ちょっと前の男子サッカーでも見受けられたことですけど。

 

もちろん選手やスタッフはそんなこと思ってなかったでしょうけど、今回の戦いは「おごり」があったと言われても仕方ありません。

 

オーストラリアを始め、韓国も中国も徹底して「日本の良さ」を消してくる戦い方でした。

中でもオーストラリアはワールドカップの雪辱、というか日本相手にギリギリまで戦えたことが、自信に満ち溢れリベンジを誓っての戦い方だったと思います。

早めに前からプレスをかけ、ボールが集まる宮間には徹底して自由を与えず。

相手は徹底して日本を研究してきましたが、日本は一体どんな対策をとっていたのでしょうか。

 

「経験」を重視しての選手招集とのことでしたが、それは「戦前の練習の手抜きができるから」という理由ではないはずです。

しかし「経験」を重視した結果、5年前のワールドカップ優勝時から、ほぼ変わらないメンバー。

これでは上積みも経験を積ませることもできません。

 

正直、オーストラリア戦を見て、特に大野と宮間のデキの悪さが気になっていました。

大野はすぐに交代させられたのですが、宮間はベトナム戦まで不動のフル出場でした。

この辺りが佐々木監督を初め、「みんな硬直しちゃってるなぁ」と思った部分です。

 

折しもU-23なでしこジャパンがスペインで開催されたラ・マンガ国際大会で3連勝という結果を残しました。

僕は以前からこの大会でも活躍した、田中陽子が次代のなでしこを背負って立つ存在だと思っています。

今回の予選敗退を受けて佐々木監督は勇退、宮間、坂口、近賀、大野、福元なども代表引退などというウワサがありますけど、できることならキチンと次世代に引き継ぐ、ということまで担ってもらえるといいかな、と考えています。

2011カナダワールドカップで優勝したとき、宮間は「女子サッカーをブームで終わらせず文化にしないと」と言っていましたけど、このままではホントにブームで終わってしまいかねません。

今回の敗戦が新たなスタートのときと考え、これからもなでしこジャパンを応援していこうと思います。


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