新国立競技場は勇気ある撤退でフツーのやつに

新国立競技場問題が紛糾の一途ですね。

当初の建設費は1600億円だったのに、実際に算出したら2520億円だって。

どんな素人が算出してたんだ、という話です。

しかも維持費だって50年で1000億円かかるとの話も。

国会では安部総理に辻元清美民主党議員が、「これだけ問題抱えてるのに押し切るの?」と質問したら、「今のデザインに決定したのは民主党政権でしょ」と返される、吉本新喜劇みたいな状態 笑。

 

まあ、もともとのデザイン公募において、まったく「公募」の形となっていない、ごく限られた人しか応募できないような仕組み自体からおかしかったのですけどね。

公募する人の資格は、いわば「超一流の賞の受賞者」ってことです。

地球上でごくわずかの人しか該当しない 笑。

それじゃとても公募なんて言えませんよね。

さらに、そもそもザハ案に決定した経緯が不透明すぎて『やらせ』だったと指摘する声も出てきました。

JSC(日本スポーツ振興センター)が、本来失格となるはずだったザハ案にデザイン修正を促し、アドバイスまで送っていたというのです。

他の業者からは「それじゃ2020年までの完成はムリ」とか「莫大な予算が必要になる」など反対意見まで出たのに、JSCは一切無視し、今年4月になって「時間が無いから現行案で」と文科省に報告していたのです。

他にも旧国立競技場の解体工事に絡み、不正が行われていたと指摘する声もあります。

 

ここまで見ていると、新国立競技場なんてフツーの陸上競技場でいいじゃん、と思ってしまうわけです。

カッコイイ屋根なんていらないし、それこそ、横浜の日産スタジアムとか東京の味の素スタジアム規模でいいじゃないかと。

日産スタジアムで約600億円、味の素スタジアムなんて約300億円の総工費で済んでいるんです。

それが2500億円もするスタジアムなんて、もはや壮大なゴミ屋敷みたいなもんです。

日本国民が新国立競技場を目にするたび、「ムダの象徴」と嘲笑の対象になるわけですね。

だいたい、当初デザインされたザハ案と、今現在の完成予想図だって、全然違ってるし 笑。

こんなに原型とどめてないんだから、いまさら屋根の形が変わったって全く問題無いと思うわけです。

 

五輪招致では「カネのかからない東京五輪」なんて謳っておいたわけですが、世界に大きなウソをつくことにもなります。

基本的には「誰一人望んでいない」ムダな建設です。

ごくわずかな「高価でムダな建物を望んでいる輩」のために建設するなんて、まったくの無意味です。

ここで安部総理あたりが、「味の素スタジアムと同じ作りで」なんて英断したら、落ちてる支持率も一気に回復すると思うんですけど。


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