トランセンデンスのあらすじネタバレ感想
映画『トランセンデンス』を録画鑑賞しました。
昨年、映画館でも鑑賞しましたが、なんじゃこりゃ、というかなりネガティブな印象を持った映画でもあります。
ジョニー・デップ主演というだけでも客入りが期待される映画でしたが、本場アメリカでは酷評されてしまったみたいですし。
たしかに褒めるべき点が少ない映画ではありました。
あらすじは、ジョニー・デップ演じる人工知能開発の科学技術者が反ロボット組織に殺されてしまいます。
同じ科学者でもある妻は、旦那の脳をAIのコンピュータにアップロードすることに成功。
世界中のコンピュータと繋がった旦那の意識は、まず投資で大金をゲットします。
その大金を元手に片田舎にコンピュータだらけの巨大地下施設を建造します。
超高速処理で技術開発も行えるため、300kg持ち上げる人間とか、見えない目が見えるようにとか、テロリストのアジトをFBIに伝えたりとか、当初は人道的な働きを見せます。
しかし、妻は心拍や体温などのデータで感情を分析されることに怒りを覚え、次第に疑心暗鬼に。
反ロボット組織、内情はテロ集団に諭され、夫婦の研究仲間だった男性が仲間入り、妻を勧誘すること、人工知能を破壊しようと画策します。
人工知能はナノテクノロジー開発で、人体の組成に成功。
ついには自らの肉体をも完成させます。
しかし、ナノテクノロジーによって、人間を意のままに操ることもできるようになり、ついに妻も「暴走を止めねば」と決心、反対組織に転身します。
組織、FBI、軍が攻撃を仕掛けるもことごとく失敗。
最終手段は妻の血中にウィルスを仕込み、それをアップロードさせ、感染させて停止させるという作戦に。
最後はウィルスの存在を知りながら旦那はアップロードさせ、「今までのことは全て君の望んでいたこと」と告白し、妻は生前の良き旦那のままであったことを知り、2人とも死んでしまいます。
同時にテロ組織の攻撃で、全世界が停電。
オープニングシーンに戻り、研究な仲間だった男性が2人の愛の深さを想う、という結末です。
えーっと、量子コンピュータによる超ハイテクなAIに天才科学者の意思をもったくせに、簡単に滅びすぎ、という残念な結末です。
前半は人間にとってありがたい人工知能だったのが、途中から「AI=悪、テロ組織=善」の構図になるも、最後は「ジョニー・デップは良い奴だった」というオチです。
んー、良かった点を挙げるのはかなり難しいんですけど、映像美、ぐらいしかないような 笑。
ただ、ホントに人工知能や技術発達は便利なのか、という疑問を抱かせるのであれば大成功です。
人間の再生が可能な世の中になってしまえばそれこそ不老不死です。
地球上の全員が不老不死になったら、コワイ世界です。
しかもホントに人工知能に支配される世界だって十分考えられるわけです。
なんだか『マトリックス』みたいな話ですけど。
そんなわけで『トランセンデンス』、映画そのものの出来というよりは、コンピュータに依存しすぎる社会の怖さ、を考えるための作品として鑑賞してみてはいかがでしょうか。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。