ドラゴン×マッハ!のあらすじネタバレ感想
中国と香港の合作映画『ドラゴンxマッハ!』を鑑賞しました。
『SPL/狼よ静かに死ね』の続編という位置づけですが、人物、ストーリーなどはほとんど繋がりが無いので、気にせず鑑賞しても問題無いと思います。
主演はタイのトニー・ジャーですが、香港のアクション俳優陣も負けず劣らずの演技を見せています。
トニー・ジャーはタイの刑務官、ウー・ジンは潜入捜査官、マックス・チャンは刑務所所長を演じています。
トニー・ジャーが『マッハ』シリーズに出演していて、香港陣をドラゴンと例えたので、今回のタイトルになったのかなぁ、と。
◆ドラゴン×マッハのあらすじネタバレ
あらすじは、臓器移植と妹の治療をめぐるお話。
ウー・ジンは臓器売買の潜入捜査官でしたが、身元がバレ、タイの刑務所に収監されてしまいます。
自分は刑事であると訴えるもタイ語を話せず、所長命令で暴行を受け、反抗して暴れだすも、トニー・ジャー刑務官に制圧されてしまいます。
トニー・ジャー刑務官には余命半年という小さな娘が。
特別な血液型でドナーが実は収監されたウー・ジンだったのですが、顔を知らないため制圧してしまったトニー・ジャー。
なぜウー・ジンはタイの刑務所に収監されたのか。
臓器密売グループに潜入した彼は、空港で、ある男の拉致を命じられます。
その男はグループの元締の実弟で、元締は生まれつき心臓が悪く、弟の心臓を移植しようと拉致を命じた次第。
ウー・ジンは叔父刑事に連絡し、空港に警察隊を呼び寄せ、銃撃戦に。
弟は警察が確保するも、元締は逃走、ウー・ジンは正体がバレて、ウー・ジンの息がかかった所長がいるタイの刑務所に収監された次第。
警察が匿っていた弟は組織に拉致され、携帯の発信情報からタイの刑務所へ甥のウー・ジンを救出に向かった叔父も拉致されてしまいます。
先の制圧で娘の医療費として多額の現金を所長から受け取るトニー・ジャー。
トニー・ジャーと叔父刑務官は刑事二人を護送し、着いた場所は屠殺場。
そこで二人の刑事がバラバラにされてしまうことを察知するも、金の恩もあってそのまま帰るトニー・ジャーたち。
刑事たちは抵抗し、バラバラ殺人部隊と格闘するも殺される寸前、護送車で突撃し救出にきたトニー・ジャーたちは、4人で殺人部隊と格闘。
しかしトニー・ジャーだけ捕まってしまい、他の3人は逃走に成功。
3人が駆け込んだ病院で、トニー・ジャーの娘とばったり出会うウー・ジン。
その直前、娘はドナーの写真(ウー・ジン)を見ていて、ウージーはトニー・ジャーのスマホを持っていて、目の前の少女が電話を掛けてきていたのでした。
事情を知ったウー・ジンは骨髄移植を願い出たものの、潜入捜査時の薬物中毒で3年は手術できない、と。
娘の余命は半年。
少し待っててね、と娘と誓います。
元締の移植手術の病院を突き止めたウー・ジンは単独で殴り込み、制圧すると刑務所長を呼び出します。
拘束されていたトニー・ジャーも連行され、ウー・ジンvsマックス・チャンの最中、トニー・ジャーは拘束から逃れ、2vs1の戦いに。
一方、手術室では目覚めた弟が兄を殴り倒し、弟の腕の中で元締だった兄は死んでいきます。
2vs1ながらも所長は異常に強く大苦戦。
最後は高層階の窓から放り出されたウー・ジンがマックス・チャンがのネクタイを掴み、マックス・チャンの腕をトニー・ジャーが掴んで落下を阻止。
マックス・チャンはネクタイで首が絞まり死んでいき、ウー・ジンは自分も落下するものとあきらめかけます。
3人の戦いの最中、病院では娘が夜の街に出かけてしまい、鉢植えを大地に植え替えようとしていたところ、狼に遭遇し、狼は娘に近づいてきます。
翌朝。
狼と出会った広場で抱き合うトニー・ジャーと娘。
何年か後。
成長した娘はフツーの生活を送っていてエンディング。
◆ドラゴン×マッハの感想
最高にイイ映画でした!!
ただのカンフーアクション映画ではありません。
感動、社会風刺、善と悪、色んな要素が詰め込まれています。
本当の悪人、根っからの善人はおらず、誰もが何かしらの問題を抱えています。
トニー・ジャーだって所長からの賄賂のようなお金で一度は心を売りました。
ウー・ジンは薬物中毒になりました。
組織の元締は多くの人の命を救っていました。
殺人集団だって皆、耳が聞こえなかったり、足が無かったりと体のどこかが壊れていました。
ウー・ジンの携帯を拾った青年はダウン症のような感じでした。
ウー・ジンとトニー・ジャーは言葉の壁をスマホの翻訳機能で乗り越えましたが、スマホを拾った青年と娘は、絵文字だけで会話ができました。
もちろんアクションシーンも非常にホントに見応えありますが、映画全体の背景というか、一本通った根幹が素晴らしいです。
アクションを控えめにして、ストーリーだけでもハリウッドでリメイクしたら、これまら良い映画になるのでは。
『ドラゴンxマッハ!』、良き映画にめぐりあうことができて大満足です。
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