5千人アリーナは必須のバスケ新リーグ
日本バスケットボール協会(JBA)の改革、ひいては統一の新リーグに向けて、着々と進んでいるようです。
先日は月に1回のタスクフォース(戦略会議)と意見交換会を行っています。
どの記事に目を通しても、争点は「5千人収容アリーナを有し、そのアリーナでホームゲームの8割開催」という条件についてでした。
なお、この条件は新リーグにおけるトップリーグのみ適用されるものです。
ですので、真剣に食い下がるチームこそ、本気でトップリーグを目指している、とも考えられます。
ちなみに新リーグのは仮称「JPBL」だそうです。
多くのチームから、「見直して欲しい」「特例を」といった意見が聞かれました。
東北や北海道では雪が多く、ホームアリーナまでの交通手段も整備されていない状況から、県(道)内を巡業することを認めてほしい、という意見です。
また、特にbjリーグでは、小さい規模の会場を巡業することで「身近なバスケのゲーム」を体感してもらい、観客増につなげてきた経緯もあります。
NBLのアイシン三河は、地域柄として県や市を超えた三河エリアとして活動しています。
しかし川淵三郎チェアマンはこれらの意見を一刀両断しています。
- 過去がこうだったから、という意見は通用しない
- プロ野球の日ハムが札幌ドーム以外で巡業しているのか
- 魅力があれば遠くにも駆けつけてくれるのが真の観客
などと述べました。
僕はこれらの記事を読んで、けっこう胸がスカッとしています。
誰しも自分の過去の経験や築き上げたものを捨てたくはありません。
しかし、日本バスケ界が良くも悪くもこれだけ注目される機会は今までほとんどありませんでした。
だからこそ、チームも行政も前に歩き出す大きなチャンスだと思います。
日ハムの札幌ドームの話なんて、言い得て妙ですよね。
おそらく多くの道民が応援するチームですけど、試合は札幌ドームばかりです。
それでも多くのファンが駆けつけます。
いちファンからすると、大きなホームアリーナがあれば、そこが「聖地」になるんです。
ホームゲームなのに巡業されてしまうと、「次はどこで試合?」なんて調べなければいけません。
この「ちょっとした手間」が多くのにわかファンが去ってしまう一つの要因ではないでしょうか。
川淵チェアマンは今回の席上でJリーグ創設期のことも述べました。
読売のナベツネ社長との確執についてです。
企業名を入れろ、というナベツネ社長に対し、一歩も引かなかったチェアマン。
当時を振り返り、良くも悪くも世間の注目を浴びたおかげで話題になった、と語っています。
今回も秋田県知事が「磔になってもアリーナは作らない」と言っている件で、どんどん反対意見をだしてほしい、とも語っています。
来月には早くも新リーグの振り分けが決定する見込みです。
いったいどのチームがトップリーグ入りを果たすのか、非常に楽しみです。
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