ドローン無人爆撃機のあらすじネタバレ感想

映画『ドローン 無人爆撃機』を録画視聴しました。

何の予備知識も得ること無く観てしまったのですが、低予算B級映画、の王道みたいな映画でした 笑。

 

あらすじは、遠隔操作の無人爆撃機を使ってテロリストを暗殺しようとする空軍兵士のお話です。

オープニングはある女性がストイックなまでにボクシングのトレーニングに打ち込み、その後シャワーを浴びるシーンから。

飛行機の音を聞いたことで、過去の悪夢を思い返します。

ネバダ砂漠に建てられたほったて小屋の中、その女性と先輩だけど階級は部下という二人の兵士がドローン(無人爆撃機)を操縦していました。

ちなみに女性は中尉、部下は一等兵ですが、ドローンの操縦と爆撃経験は部下のほうがベテラン級です。

12000km離れたアルカイダ幹部の自宅周辺に警戒のためドローンを飛ばしています。

ゲーム好きが興じ、ドローン訓練では実際の飛行士よりも高得点を叩きだした一等兵はかなりのおしゃべり好き。

スケベだし、仕事も遊び感覚で、人の命を軽んじている典型的なダメ兵士です。

女性中尉は空軍大将の娘で、そこを嫌味っぽくいじられたりします。

基本的にこの二人のくだらない会話で映画の前半は進んでいきます。

そんな中、HVT(高価値目標)となる重要テロリスト容疑者が自宅に戻る兆候をキャッチ。

上層部に報告すると、発見次第ただちに爆撃せよ、との指令が。

しかし子供を含む12人もの民間人らしき人たちも巻き添えとなってしまいます。

爆撃したい一等兵、巻き添えにしたくない女性中尉。

直属の上司から何度も強い指示があるものの、引き延ばそうとする女性中尉。

そしてついに父で空軍大将から直接の指示が。

911のテロで母と兄を失った哀しみを思い出せ、ヤツはテロを企てた一人だと言いながら証拠写真を映し出します。

指示の最後に「愛してるよ」と言った父の大将。

意を決した女性中尉ですが、今度は一等兵が爆撃反対派に。

写真はウソだし、自分の父も自分に「愛してる」と言ったときはウソをついてるときだった、とのこと。

外には軍規違反に向けた憲兵が待ち構えています。

命令を無視しても、交代チームが爆撃します。

そして、ついに、女性中尉は民間人を含め容疑者たちに爆撃を実行したのでした。

達成感、大きな後悔、矛盾が入り混じった女性中尉の顔が大写しになってエンディング。

 

 

すごく惜しいなぁ、というのが率直な感想です。

無人爆撃の問題点、操縦する兵士たちの苦悩、軍の命令はどこまで絶対なのか、復讐に復讐を重ねる虚しさなど色んな問題点を浮かび上がらせています。

なのに、もう少し上手く脚本を書けなかったのか、と。

登場人物が少ないのも構いません。

ほったて小屋だけが舞台であっても構いません。

爆撃後に処分があったのか、冒頭でなぜ女性がトレーニングに打ち込んでいたのかの説明が無くても構いません。

ただ、前半のおしゃべりシーンがいかにムダか、というところが惜しいです。

一等兵を愚直でマジメな役にして、軍がいかに素晴らしいか、みたいなことで会話させたほうが、より問題点を大きくできたのに、と思うところです。

『ドローン 無人爆撃機』、惜しい、ホントに惜しい映画でした。


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