ロードオブウォーのあらすじネタバレ感想

映画『ロードオブウォー』を鑑賞しました。

ニコラス・ケイジ主演の映画です。

日本語タイトルだけ読むと「戦争への道」なのかと思いましたが、ROADではなくLORDなので、実際は「戦争の支配者」みたいな意味なんですね。

 

あらすじは、武器商人のお話、と一言で終わってしまうんですけど。

ウクライナからアメリカへの移民一家の長男、ニコラス・ケイジは、ある日、ギャング同士の銃撃戦に遭遇し、武器商人になることを閃きます。

一丁の銃の横流しから始まった武器稼業は、あっという間に莫大な富を築きます。

その過程では、弟のジャレッド・レトを勧誘、街頭大広告のモデルを手中にするための策略そして結婚と出産ということも。

当初はバカにされた武器商人の第一人者と、肩を並べる存在にまで成長します。

その大きな要因は冷戦崩壊による旧ソ連の武器を中東やアフリカをマーケットにしたこと。

さらに敵味方関係なく武器を売りまくったことによるものでした。

弟がクスリで人生を棒にふったり、美人嫁は夫の仕事内容を知らない、といった描写も。

取引を続ける彼に、いつしかインターポールから監視の目が向けられます。

その監視を欺きながら、法のグレーゾーンを渡り歩きます。

クスリを断ち切った弟と一緒にアフリカでの取引に向かいますが、自分たちが売った武器で平然と人が殺されていることに拒絶反応を示した弟が銃で打たれ死んでしまいます。

弟の遺体を搬送する際、体に残っていた銃弾のせいでニコラス・ケイジはついにインターポールに逮捕されてしまいます。

悪行がバレたことで親からは見放され、妻子は家を出ていきます。

しかし、すぐに釈放。

その理由は、アメリカ政府が彼に武器を売らせるため、ということをニコラス・ケイジが視聴者に語りかけてエンディング。


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一応実在となる人物を基に描かれた映画ですが、ドキュメンタリーでもなく、人物伝でもなく、完全な反戦映画というわけでもなく、どちらかといえば国の批判かな、というどっちつかず的なあいまいさが逆に良かった感じです。

特に良かったのがオープニング映像。

一発の銃弾の視点で、製造、流通、発射されるまで、がクールに描かれています。

一応、自分の売った武器が人殺しに使われることの苦悩なんかもちょっとだけ描かれますが、弟の死がそれらのせいによるもの、という結末があるので、比重はかなり低いです。

国家間の戦争から民族紛争、部族争いといったすべての戦闘行為は、こうした武器商人によって成り立っており、その取引も巧妙かつ大胆に行われている、ということを知るだけでも、見たほうが良い映画だと思います。

『ロードオブウォー』、昨今の集団的自衛権問題で戦争反対とか必要だとか立場を決める前に、一度観ておくと良いと思います。


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