敦賀気比優勝もパレード自粛という高野連がヘンすぎる

センバツ高校野球で見事に北陸勢として初優勝を飾った敦賀気比高校。

準決勝では2打席連続満塁ホームラン、決勝でもホームランを放った松本哲幣選手はまさしく立役者ですね。

個人的には東海大四高による北海道初優勝を予想(期待ではない)していたのですけど。

以前、出張で敦賀市に何度か足を運んだことがあります。

気比の松原をタクシーで通過するたびに敦賀気比高校を連想していました。

たしか、ヨーロッパ軒というソースカツ丼が有名な店も近くだったように記憶しています。

 

その敦賀気比高校の優勝で地元も大盛り上がりのようですが、パレードは自粛するんだとか。

それも「日本高野連からの要請」というのが理由なんだそうです。

日本高野連は「パレードは高校生を英雄扱いし間違った心情を植え付ける」から「パレードを自粛」と言っているそうな。

 

ちゃんちゃらおかしい、とはこのことです。

高校生を英雄扱いするのは地元の声援ではなく、間違いなくテレビに代表されるマスコミです。

勝っても負けても「お涙頂戴」の編集で、活躍する選手をクローズアップし、親戚や友人、子供時代の恩師にいたるまでインタビュー、「普段の生活に密着」とか「素顔に迫る」など、過度な取り上げ方をしているのに。

それにもかかわらず、純粋に応援を続けていた地元の方たちに直接お礼を言えるパレードを自粛しろとは一体どういうことなのでしょうか。

 

これまで英雄を創りあげ、現在の「日本の風物詩」にまで高校野球を押し上げてきたのは、まぎれもなく高野連なのに。

その過度な英雄の創りあげの犠牲が、連投による疲労の蓄積、プロになって故障多発という事態に陥っています。

あの清原和博だって、現在の素行の悪さは優勝パレードのせいではなくて、持ち上げた過剰報道によるものが大きいのでは?

地元の高校を応援するということは、五輪で日本を応援することと同じ性質のものだと思います。

選手は「応援ありがとう」や「喜ぶ姿を見たい」と思うでしょうし、応援した人たちは選手たちに直接、労をねぎらいたいことでしょう。

それを「間違った心情を植え付ける」と一刀両断する日本高野連こそ、自分たちが英雄を創りあげているという慢心を正さなければいけないと思うのですが。


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