石の繭のあらすじネタバレ感想

wowowドラマ『石の繭』全5話を見終えました。

知らなかったんですけど、原作本はシリーズ化されていて、既に6巻も出版されているんですね。

主演は木村文乃、先輩刑事役に青木崇高、上司役に段田安則と渡辺いっけい、死んだ父親役に仲村トオルなど。

 

あらすじは、刑事だった亡き父の後を継いで警視庁捜査一課の刑事となった女性の成長と父が追っていた未解決事件の捜査。

ある日、モルタル漬けにされた死体が発見され、犯人から警察に電話が。

女性刑事と話がしたいということで木村文乃演じる新人刑事が交渉役に。

警察を挑発しながら第二の殺人を示唆しヒントを与え、予告通りまたもモルタル漬けとなった被害者を発見させます。

犯人は17年前の事件を語り、その復讐のための犯行だと明かします。

その事件は花屋の母子が身代金目的で誘拐され、身代金を手に入れた犯人と刑事が誤って接触、刑事は腹を刺されてしまい犯人は逃走、母親は息子の目の前で殺され、息子だけが解放されますが、結局迷宮入りの未解決事件となりました。

その腹を刺された刑事こそ、女刑事の父親でした。

父は捜査終結後も被害家族や子供を思い、ひとり、地道に捜査を続けていました。

幼心に父から話を聞いたり、その姿を見ていた娘は「私が刑事になって解決してあげる」と会話していたことを思い出します。

警察は被害者2人が当時の誘拐犯であったこと、誘拐された息子こそ犯人である、と目星をつけます。

犯人は誘拐犯の三人目を殺すべく、またも電話連絡してきます。

しかし警察は三人目の誘拐犯が誰だったか当初はわかりません。

予告電話の内容や過去の事件から、三人目が捕まっている場所を山奥の廃工場と断定し、警察の総力が集まります。

女刑事の勘で、三人目の犠牲者とは警察への復讐だと気づき、全員を避難させようとしますが、工場が大爆発。

なんとか生き残った彼女は、寝泊まりしていた捜査本部を離れ、一旦帰宅することに。

自宅で待っていたのは拘束された母と、犯人でした。

その頃警察では、当時の犯行は父親がもちかけた狂言誘拐だったと断定し、最初の殺人現場近くの監視カメラ映像から、犯人の素顔を判明させます。

その男こそ、捜査一課がよく貸し切りで使っているカフェで働くバイトの若者でした。

犯人は母が殺されたのは誘拐犯と遭遇してしまった刑事のせいで、その刑事はすでに他界しているため、その母と娘に復讐しようという計画だったのです。

犯人に抵抗した女刑事でしたが、首を絞められ、もうダメかと思ったとき、母親がスタンガンを拾って犯人を撃退し、先輩刑事たちが駆けつけてきて犯人は逮捕。

母を見舞う病室に上司であり父の同僚だった段田安則が現れ、捜査一課を離れても良いと言われますが、刑事を続けていくと誓ったところでエンディング。

 

えーっと、そこそこ良く出来たドラマだったと思います。

木村文乃、がんばってた感じですし。

ただ、唯一残念なのは、カフェのバイトの若者が怪しい、とかなり早い段階、というか最初の登場シーンで僕が気付いてしまったこと。

完全な端役なハズなのに、二言ほどムダなセリフがあって、それがあまりにも違和感でした。

誘拐された子供の復讐というのはその後すぐ理解してしまったわけです。

それと青木崇高演じる先輩刑事がやたら完璧すぎる点もちょっと気になりましたが。

たぶん小説で読めばほとんど違和感無く面白く読み進められるのでしょうけど、映像化してしまった故の違和感なんでしょうね。

それと、主人公に関係ある昔の事件、という設定も「あるある」だなぁと。

でも、それでもミステリーとしては良く出来ていますし、俳優陣も味のある演技でしたし、なかなか楽しく見ることができたドラマでした。

どうせなら同じキャストで、原作に沿ってあと5本の続編も製作されればいいのに、と感じさせてくれたドラマです。


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