60 誤判対策室のあらすじネタバレ感想
wowowのドラマ『60 誤判対策室』全5話を鑑賞しました。
死刑囚が冤罪かを再捜査する「誤判対策室」。
出演は、刑事で定年間近で誤判対策室に左遷された役に舘ひろし、弁護士で誤判対策室勤務の古川雄輝、検察から誤判対策室に左遷された星野真里など。
◆60 誤判対策室のあらすじネタバレ
定年間近の刑事舘ひろしは以前、無実の者を犯人とした冤罪を起こし、保釈された容疑者は自殺した過去があり、誤判対策室に左遷、酒に溺れるような生活を送っていました。
マジックミラーで女性からは顔が見えず、電話機で女性と話しができる風俗店の馴染み嬢の酒井若菜から、三人殺しても捕まらない、と豪語している男を見た、との情報を入手。
条件が合致する、母子3人強盗殺人放火事件を独自に調べ始めます。
犯人の康すおんは素直に犯行を認め死刑を待っている状態でした。
担当刑事からは、犯人しか知り得ない情報を自供した、と言われるも、検察の取調VTRを確認すると、冤罪であることを確信。
酒井若菜からの情報を追い、殺人を豪語していた男が殴っていた、逮捕された詐欺師の男を尋問し、詐欺グループのリーダー赤堀雅秋の名を聞き出します。
昔ながらの足を使った捜査、張り込みなどを行い、赤堀雅秋の周辺を徹底的に調べ上げ、彼は結婚して妻子持ち、小さなリサイクルショップを経営しながら、裏では大規模詐欺集団を率いており、愛人も多数いることが判明。
そして、殺された母子三人の被害者女性も詐欺グループの一員だったこと、彼の現在の妻は死刑囚の康すおんの娘だったことも判明。
その頃には非協力的ながらも、誤判対策室のメンバー古川雄輝も手伝うように。
しかし検事の星野真里は検事に戻りたい理由と先輩検事の指示で、冤罪追求に真剣ではありません。
三人で拘置所の康すおんに面会し、娘をかばうために自供したのでは、と追求するも、自分がやった、の一点張り。
落胆する舘ひろしを尻目に、古川雄輝は死刑立会人の住職を訪ね、康すおんは人殺しに見えない、と言われます。
星野真里は裁判資料を入手しようと先輩検事のオフィスに侵入するも、見つかってしまい、恫喝されながらも資料を入手。
そして、誤判対策室の真の目的が死刑執行を早めること、そして、康すおんの死刑執行が近いことを伝えられます。
シャツの返り血の不自然さに気づいた三人は再鑑定を依頼すると、「犯人しか知り得ない」首を刺した傷、は傷でないことが判明。
冤罪が証明できると確信したところ、死刑執行が決定。
裁判の証人を探し出し、担当刑事から「言わされた」と証言を得て、担当刑事の警察署に向かう舘ひろし。
死刑執行まであと1時間ぐらい。
担当刑事に殴りかかったりするも、制止され追い出されてしまいます。
星野真里に連絡すると、何とかしてみる、と。
星野真里は赤堀雅秋の妻に会い、事件当日何があったか聞き出そうとしますが、赤堀雅秋が現れ頭を殴られ気絶。
すると、赤堀雅秋に向かって、妻が包丁を突き刺したのでした。
死刑執行寸前、中止命令が。
舘ひろしが未だ見つかっていない証拠の包丁と同じ包丁を持って、「犯人は俺だ」と自首し、友人の新聞記者がネットに真犯人自首情報を流したため、中止となったのでした。
気づいた星野真里は赤堀雅秋が妻に刺されたこと、妻が救急車を呼び命拾い、赤堀雅秋は意識不明の重体。
その後、妻が事件当日のことを供述し、舘ひろしは釈放。
舘ひろしは妻について捜査を始め、彼女は以前からキレやすい性格で、頻繁にトラブルを起こしていたことが判明。
「関係を拒絶されるとキレる」性格と分析します。
そして康すおんに面会。
被害者の子供の爪から赤堀雅秋の皮膚片が発見されたこと、妻の供述から、赤堀雅秋真犯人説が有力だったものの、実は妻が真犯人では、と問いかけるも「娘はやってない」、と。
娘を思う父の心情を垣間見ます。
舘ひろしの前に風俗嬢の酒井若菜が現れます。
実は彼女は舘ひろしが起こした冤罪で自殺した容疑者の妻でした。
舘ひろしはそれを知っていて店に通い、彼女を眺めていたのでした。
酒井若菜は、舘ひろしと知って、復讐を兼ねて、情報を伝えたと言います。
釈放後の夫は赤堀雅秋の詐欺グループに加担したものの、悩んだ末に自殺した、と。
そして舘ひろしのことを一生許さない、と告げると、意識不明だった赤堀雅秋が死んだとの報せが。
康すおんの無実を証明し赤堀雅秋が真犯人とする裁判が開廷。
康すおんの娘で、赤堀雅秋の妻が証言台に立ち、傍聴席の舘ひろしをじっと見つめてエンディング。
◆60 誤判対策室の感想
原作の小説が良くできているんだなぁ、と思ったドラマでした。
久しぶりに舘ひろしをドラマで見て、しかもこれまでと違って、「かっこよくない」役でしたが、これはこれでアリかなぁ、と。
ただ、なんとなくわかってはいたけど、実は妻が真犯人なのか、という事件の真相は明かされず。
妻が犯人だったら、冤罪を暴いたのに、新たに冤罪を生み出してしまうという理不尽さが、シュールなエンディングでした。
でも、最後の場面で証言台から舘ひろしを見つめるのは、ちょっと理解が難しかったです。
妻は舘ひろしと一度も会ったことないと思うのですが。
後は、刑事モノとか裁判モノでありつつも、父娘愛というか家族愛についてで考えさせられるので、それも良かったと思います。
『60 誤判対策室』、ドラマもよく出来ていると思いますが、原作小説はもっと面白いんだろうなぁ、と思ったドラマでした。
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