クライムヒートのあらすじネタバレ感想
映画『クライムヒート』を鑑賞しました。
原題は『THE DROP』。
アカデミー賞の部門賞を数多く受賞した『マッドマックス 怒りのデスロード』で主演男優だったトム・ハーディが主演しています。
マフィアの裏金を隠すバーを点々とさせることを「DROP」と呼んでいることからの原題なんですね。
あらすじは、マフィアの配下のバーで働くバーテンとマフィアのお金、強奪を狙う人たちのお話。
トム・ハーディ演じる主人公はマンハッタンでいとこが経営するとあるバーのバーテン。
そのバーは現在ではチェチェンマフィアの配下になっていました。
ある日、仕事帰りのトムはゴミ箱の捨て犬を拾い、ゴミ箱の前に家に住むノオミ・ラパス演じる女性と知り合いに。
犬はトムが育てることになるものの、育て方など相談するうちに、少しづつ打ち解けていきます。
勤務するバーに二人組の強盗に襲撃され、レジの金5千ドルが強奪されます。
捜査に来た刑事は、トムが通う教会で行き会う人でした。
チェチェンマフィアがバーにやってきて、強奪された5千ドルを取り返せと要求してきます。
実は、いとこマスターが犯人たちとグルで、自作自演の強盗でしたが、そのことは誰も知りません。
また、犬を散歩していたトムに、その犬はオレの飼い犬だと言い寄る男が現れます。
翌日、血の付いた金と強盗犯の一人の片腕がゴミ袋に入った状態でバーの前に置かれていました。
トムは紙幣の血を洗浄し、腕を処理して犬の散歩中に海に捨てますが、刑事が現れ質問されるもうまくごまかします。
マフィアが金の回収にバーへやってきて洗浄した紙幣を返すも、腕のことは内緒にします。
そして、スーパーボウルの日に、このバーでドロップ(集金所にすること)と言われます。
実はマスターは、強盗が発生した直後ほど、逆に目を付けられない、という目論見だったのですが、見事的中したわけです。
マスターは強盗犯の片割れにドロップの話をし、強奪計画を進めるも断られ、轢き殺します。
すると、次にマスターは犬の男に、犬問題を一緒に解決しようと触れ込み、呼び出します。
翌日、犬男はトムの前に現れ、犬が欲しけりゃ1万ドル寄越せ、と言い残し去っていきます。
スーパーボウル当日、なとか1万ドル用意したものの、犬男は現れず、しかもマスターは体調不良といってバーを休み、多くの客、マフィアが運んでくる金、と大忙し。
すると、犬男と犬女と一緒に現れ、トムは困惑します。
犬男はマスターの指示で強盗するはずですが、単独で勝手に早い時間に現れていました。
スーパーボウルも終了し、客がいなくなった店内。
犬男がトイレの間、彼が銃を持っており、脅されている、とトムに告げる犬女。
犬男が戻ってくると、女に銃を向け、2時に金庫が開いて自動で90秒で閉まるタイミングで強奪すると言われます。
しかし、あっさり返り討ちに。
トムはカウンターに忍ばせていた銃で犬男をいとも簡単に射殺するのでした。
犬男が、オレは人を殺したことがある、と豪語してた話は、実はトムが犯した殺人でした。
それは、昔、高利貸しだったマスターが借金を重ねてしまい、返済にきた男を殺し、アルカリ液のタンクに入れた、と。
トムは犬男に真相を話したのでした。
「もう誰もあんたを苦しめない」と言って女を逃がします。
離れた場所の車中から犬男に電話するマスターですが、トムが無言のまま電話に出て、お互い無言のまま電話を切ります。
バーに金を引取りに来るマフィア、車内でマフィアに射殺されるマスター。
後日、刑事がバーに現れ、マスターの悔やみを言うとともに、犬男の消息を聞かれますが、知らない、と答えます。
以前死んだ借金中の男の話を持ち出し、彼もこのバーが目撃の最後だった、と。
そして、 誰も君がやったとは思わないだろうな、と言って店を出ていきます。
犬の散歩で彼女宅に向かい、オレにもう関わらないと明言してくれ、とお願いしますが、彼女は上着を取ってくるわ、と言って宅内に。
玄関先で彼女を待つ主人公、近づく彼女の足音でエンディング。
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あまりにも多くの謎というか、見る人が考えてね的な要素が沢山詰まっています。
主人公はいとこマスターの考えをどこまで知っていたのか、どこまで深く考えての行動だったのか、単に目の前の衝動行動を続けただけなのか。
また、マフィアはどこまで主人公を重要人物と捉えていたのか、いとこマスターの策略は?などなど。
寒くて冷たくて暗い画面がずーっと続き、そのままの暗いイメージとなる映画ですが、昨今、これでもかというジェットコースター的映画が多いなか、色々と考えさせられながら鑑賞できる映画です。
『クライムヒート』、映画内の季節感が合致するので、鑑賞するなら今が一番オススメの時期かもしれません。
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