ザ・ウォークのあらすじネタバレ感想
映画『ザ・ウォーク』を鑑賞しました。
監督はロバート・ゼメキス、主演は:ジョセフ・ゴードン=レヴィットです。
今はなき、ワールド・トレード・センター間を綱渡りで歩いた男の実話です。
あらすじは、無謀な綱渡りを繰り返した男と仲間がワールド・トレード・センターでの成功を収めるまでのお話。
フランスに住む主人公は、幼い頃にサーカスの綱渡りを見て自分も挑戦したい、と独学で練習を積み重ね、青年になって忍び込んだサーカス団で見つかってしまうも、その技術に感心され入団。
その感心した団員こそ、幼いころに見た綱渡りの名手でした。
ある日、売れない大道芸人として演技の最中、投げたボールを口で受け止め歯が折れて、飛び込んだ歯医者の雑誌でみた建設中のワールド・トレード・センター。
この2つのビルの間を綱渡りしたい、という夢を抱きます。
なお、念願叶って入団したサーカスですが、精神論を説く名手と反発し、退団に。
新たな夢を抱いて大道芸を繰り広げる最中、路上ギター弾きの女性を知り合い、夢を話し、仲間に。
さらに、彼の夢を伝え聞いたカメラマンもスクープ撮影したいという思いから、仲間に。
そして、ノートルダム寺院でゲリラ的に綱渡りを実行、警察に逮捕されますが、見ていた観衆からの喝采、さらに海外の新聞でも大きく報道されたことで大きな自信となりました。
渡米して建設中のワールド・トレード・センターに侵入します。
あるときは作業員、あるときは設計担当など変装を繰り返し、実行にあたっての様々な情報収集。
しかし知れば知るほど問題が。
「ビル間に綱を張る方法は?」「建設作業員や見張りに見つからないためには?」「補助ワイヤーの張り方は?」などなど。
一度世話になった恩師の名手と訊ねますが、彼から「命綱をつけろ」と言われ、またも猛反発、命綱無しで挑戦することを決意します。
計算が得意な数学教師、ビル間を弓矢で繋ぐため弓矢の名手が新たな仲間に。
建設中のビルに潜入するも釘を踏んでしまい流血する主人公。
エレベータに乗ると変装がバレ、万事休すと思いきや、その男はノートルダムの挑戦を間近で見ていたファンの一人で、82Fの保険会社に勤務する男でした。
彼も仲間に入れ、屋上に近いところまでエレベータが使えることに。
実行前夜の悪夢や苦悩、日没までシート内に隠れる必要に迫られる、屋上にあがっても見張りが来る、夜なので放たれた矢が見つからないなど多くの予期せぬ事態が起こります。
日が昇るまでに準備完了せねばなりません。
対角のビルでは2人のうち1人が、もう間に合わない、と作業をボイコット。
しかしなんとか準備完了し、綱渡りを開始。
地上の仲間が大声で通行人にアピールし、一斉に注目を浴びます。
見事対角のビルまで渡りきりますが、さらに元のビルに引き返すことに。
地上では大歓声と拍手です。
しかしついに警察に見つかり、行くも帰るもできないなり、空中の綱の上で膝をついたり、寝そべってみたり、地上を眺めたり。
近づく鳥を見て観念し、警察の待つビルに戻り、逮捕されるのでした。
連行されるも、建設作業員や地上の通行人たち、果ては警察官までもが「よくやった」と彼を賞賛。
大きな罪になることなく釈放され、仲間たちと中華レストランで打ち上げです。
仲間たちはフランスに帰りますが、主人公だけはアメリカに残りセントラルパークで子供たちに囲まれ、綱渡りのパフォーマーとして生きていきます。
ワールドトレードセンターの屋上には主人公のサインが刻まれ、タワーの建設者からいつでも屋上に来て良いとの許可証をもらいます。
主人公はその後も屋上に来て、最高の思い出にふけるのでした。
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観る前は単純に綱渡りに成功する話、だけだと思っていたのですが、ゲリラ的に実行するための情報収集、多くの仲間が必要になること、そして、あの象徴となる、ワールド・トレード・センターが舞台であったことが、鑑賞後の感想を大きく変えてくれました。
忌まわしい出来事の象徴だったワールド・トレード・センターが、実はもう一人の主人公という意味なんだろうと思います。
ただ、もし、日本で同じ事が起こっても、観衆が日本人だとあれほどの喝采にはならないだろうなぁ、とも思って観ていました。
たぶん「スゲー」とか「あぶねー」ぐらいしか口にしないんじゃないですかね。
喜びも悲しみも両極端な人種だからそこ、大きな哀しみの反対となる、WTCビルの誕生に触れることで、さらにイイ映画、と思われるのかもしれません。
そういう意味では、僕が感じた「イイ映画」の何倍も、アメリカの人たちは感じているかもしれません。
『ザ・ウォーク』ぜひ観てみてください。
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