皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのあらすじネタバレ感想

イタリアの映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』を鑑賞しました。

イタリアにおけるB級作品なのかと思いきや、イタリアのアカデミー賞を総ナメにするほどの人気作でした。

タイトル通り、日本のアニメ『鋼鉄ジーグ』がリスペクトされた映画です。

いったいどんなふうに『鋼鉄ジーグ』が扱われているのか、興味あって鑑賞をはじめました。

個人的にそれほど多くイタリア映画を観ていないため、たぶん出演者の中に知ってる俳優はいなかった気もします。

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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのあらすじネタバレ

あらすじは、貧乏チンピラ中年男性が怪力を得てしまうお話。

エンツォは警察に追われ、隠れて潜った川底で沈められていた放射性廃棄物のドラム缶の液体を浴びてしまいます。

ひどく体調不良になりながらも路線バスを乗り継いで帰宅。

一晩経ってようやく回復傾向に。

彼は地元のチンケなマフィアにこき使われるチンピラで、独身、女っ気も無い孤独な貧乏生活でした。

その日、友人の手伝いでマフィアのヤク取引に向かうことに。

友人宅では娘アレッシアに会い、彼女は精神を病んでいて、現在では『鋼鉄ジーグ』のDVDを観ながら、現実とアニメの世界を混同して生活を送っていました。

ヤク取引は仲違いがおきて全員死亡し、エンツォもビルの9Fから転落しますが、目を覚ましアパートに逃げ帰り、撃たれたはずの体は元に戻り、超人的な怪力になったことに驚きますが、川底の液体の影響であることを確信します。

しかし貧乏性の彼は、怪力でATMを破壊し現金を奪い、大好きなヨーグルトを買い込み、成人映画を鑑賞するぐらい。

ATM破壊の映像は一躍ネットで広まります。

マフィアのボスのジンガロは取引が失敗になったこと、命令した子分(エンツォの友人)が行方不明なこと、ATM強奪怪力男が有名になっていることなどで怒り心頭。

エンツォの友人宅を急襲し、アレッシアは捕まりますが、エンツォが現れ彼女を救出。

父が死んだことを知らない彼女に執拗に付きまとわれ、同居するはめに。

アレッシアはエンツォを『鋼鉄ジーグ』の主人公、司馬宙(シバヒロシ)に見立て、ヒロシと呼ぶように。

「正義のために力を使って」と言う彼女を始めは疎ましく思っていましたが、一緒に『鋼鉄ジーグ』を鑑賞したり、買い物に行ってドレスを買い与え、喜ぶ彼女を見るとエンツォの心にも変化が。

しかしドレス試着室で強引に彼女を犯してしまうと、彼女の父を見殺しにしたことも話してしまい、彼女はその場から逃げ出します。

追いかけたエンツォは彼女が乗った路面電車を怪力で停止させ、彼女に謝罪し、一緒に帰ることに。

そしてその様子はまたもネットで拡散されたのでした。

一方、マフィアのジンガロは、上部組織からの支払いに悩み、仲間割れ。

上部組織とも間違いから銃撃戦となり対立するハメに。

ジンガロはアレッシアを拘束し、自分も怪力にさせるようエンツォを脅します。

エンツォがジンガロを川に連れていくと敵対マフィアが現れまたも銃撃戦に。

ジンガロは火炎放射器で火だるまにされ川に転落し、流れ弾で撃たれたアレッシアはエンツォに皆を救うよう言い残し、死んでしまいます。

川からあがったジンガロは怪力を手に入れ、敵対マフィアに乗り込み皆殺し。

失意のドン底だったエンツォは自動車事故から子供を救出。

アレッシアに言われた言葉を思い出します。

そのとき中継車に映し出されたジンガロがマフィアを皆殺しにした映像と爆破予告を見て、皆を救う行動に。

以前ジンガロが口走った、ローマvsラツィオ戦で爆破、という半分冗談を思い出しサッカースタジアムへ。

怪力同士の殴り合い、逃げるジンガロ、追うエンツォ。

エンツォは時限爆弾を載せたバンを見つけ、運転してスタジアムから離れようとしますが、警官隊が立ち塞がります。

爆弾がある、と言っても聞き入れてもらえず、バンを警官隊に押し出して、爆弾を持って逃走。

試合が終わり観客たちはスタジアムを後に。

エンツォは離れた橋までたどり着きますがジンガロに見つかってしまい、二人は揉み合いながら爆弾と共に川底へ。

そして爆発。

橋の上にはジンガロの生首が落下し、観客たちは驚きますが、大事故は防がれました。

後日、エンツォをヒーローと称える報道がひっきりなしに放映されています。

見晴らしの良い建物の屋上に立つエンツォ。

アレッシアが毛糸で編んでくれた鋼鉄ジーグのマスクをかぶり、街へ飛び降りてエンディング。

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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのあらすじネタバレ

なんか、いいです。

いい映画でした。

一番最後の場面、毛糸で編んだ鋼鉄ジーグのマスクを被るんですけど、そのマスクがお世辞にも格好良いとはいえないデキなんですが、精神を病んだコが一生懸命、「ヒロシ」を想って愛情込めて編んだんだろうなぁ、というのが透けて見えて、それだけで「イイ映画だったなぁ」と思えます。

そして、『鋼鉄ジーグ』愛があふれる映画でした。

途中途中では、ついつい笑ってしまうシーンもあったりして、B級映画感すごいなぁ、と思いながら見てしまったのですが。

日本だと哀川翔の『ゼブラーマン』が近いイメージかもしれません。

第2作の噂があるのかわかりませんが、ちょっとだけ期待したいです。

でも、『鋼鉄ジーグ』でなくても、ドラゴンボールだって他のロボット作品だって戦隊モノだって、同じ題材でいくらでも作れてしまいそうですが 笑。


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