ドイツ敗退とメキシコサポーターと
グループF組の最終戦。
ドイツvs韓国、メキシコvsスウェーデン戦が同時キックオフ。
この時点でメキシコが勝ち点6で首位、スウェーデンが勝ち点3で2位、ドイツは勝ち点1。
大方の予想では、ドイツが韓国に負けるわけない、との見方から、ドイツの勝ち点4は固く、スウェーデンはメキシコに勝たねばならないゲームでした。
前半はどちらの試合も無得点のまま。
メキシコvsスウェーデン戦のほうが、かなり激しい試合になっていました。
勝たねばならないスウェーデンと、どうにかその攻撃をかわそうとするメキシコ。
ドイツvsスウェーデンは、完全に守りに入った韓国をなかなか崩せないドイツ。
とはいえ、ドイツからは「いつでも点取れる」と考えているような空気感を感じます。
後半に入ってすぐ、スウェーデンが先制点。
この時点では得失点差で、まだメキシコが首位通過、スウェーデンは2位のまま。
しかし17分に追加点を挙げ、ついにスウェーデンが逆転首位に。
一方のドイツ、ボールを持てどもゴールを揺らすまでに至らず。
攻撃がとにかく「遅い」と感じます。
速いクロスでもなく、ドリブルで切り込むでもなく、PAの韓国の守備ブロックの周りでゆっくりボールを回し、ふわっとしたクロスを入れて跳ね返されるというパターン。
そろそろ本気出さないとヤバイんじゃないか、と思い始めます。
すると30分、スウェーデンが首位通過決定的となる3点目。
会場を埋め尽くすメキシコサポーターは静まり返り、涙する人まで。
それもそのはず、ドイツが1-0でも勝利すれば、メキシコは一転してグループリーグ敗退となるから。
まさかドイツが負けるとは、この時点でも多くの人が予想していなかったはず。
そしてロスタイム。
この大会、やたらロスタイムに試合が動くので、ドイツはスウェーデン戦よろしく、再度ロスタイムに劇的弾でもあるのかなぁと思ったそのとき、韓国に先制されてしまいます。
VARで確認され、オフサイドは認められず、まさかの韓国先制。
沈むドイツサポーター。
そして、別会場のメキシコサポーターは狂喜乱舞。
結局ドイツはさらに失点し、0-2でグループ最下位となって敗退。
すごいドラマでした。
観ているほうとしては、ドイツの大量得点勝利を想像して観戦していたので。
なんというか「いつでも点取れるぜ」みたいな緩い攻撃が、結局そのままスイッチが入らず、気づけば時間だけが経過していた、という感じでしょうか。
慢心といえば慢心かもしれませんが、まさに「それがサッカー」。
一方のメキシコサポーター。
3点目を奪われてからは、この世の終わり、みたいに沈んだ空気だったものの、スマホでドイツ戦の経過を知って、喜び爆発。
ホント、色んな意味で見応えある最終戦でした。
ドイツ、思えば大会前にレーヴ監督が次の2022年まで契約延長、と聞いてから何となくイヤな感じはしたんですけど。
さらに、ここ2大会連続で、優勝国が次の大会ではGL敗退、が続いていたので気にはなっていたけど、まさかドイツが。
ブラジル、アルゼンチンは苦しみながらも決勝トーナメント進出を決めただけに、ドイツは残念だったなぁ、と。
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