昌子が地面を叩いて悔しがった理由

敗戦から数時間経って、テレビのワイドショーやらネットニュースやSNSや公式映像や見返すうちに、改めて悔しさと感謝と誇らしさと色んな感情が押し寄せてくる。

なぜ勝てなかったのか、なぜ追いつかれたのか、自分を納得させる意味で、改めてベルギー戦を振り返ってみたい。

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前半の前半は日本ペース。

開始直後から、点を取りに行こうという姿勢で、たぶんベルギーは面食らったのではないか。

ただ、日本の攻撃に慣れてきて、前半の後半はほぼベルギーのペースに。

正直、前半に失点したらかなり厳しいと考えていたので、なんとか無失点で後半に繋げたことは良かった。

 

そして後半3分、自陣左サイドで長友と乾の連係でボールを奪うと柴崎へパス。

このパスを見て逆サイドの原口はすでに駆け出していて、柴崎から絶妙のスルーパス。

味方へのパスを考えたのか、フェイントなのか不明だけど、結果的に一度止まったことでコースが空き、クルトワは逆足荷重となって、見事な先制ゴール。

さらに4分後、香川のファンタジックなキープから乾に落とし、PA外から無回転スーパーミドルが炸裂し2-0に。

たぶんベルギーはスカウト情報で、日本がまさかあの場所から打ってくるとは考えていなかったのでは。

おそらく乾はパスを選択するだろう、と。

そのため乾にボールが渡ってもDFは寄ってこず、GKもシュートに備える体勢になっていなかったことも、ゴールが生まれた要因だったのではと推測。

 

後半20分、ベルギーは194cmのフェライニとスピード溢れるシャドリを投入。

その4分後、川島がパンチングしたボールはPA内に留まり、乾が相手と競りながらクリアするも、逆サイドのベルトンゲンが頭で折り返したと思いきや、そのままゴールに吸い込まれ1点差。

たしかに相手のヘディングミスだったものの、川島には反応してほしかった。

本並健治いわく「後2歩下がった状態でいればクリアできていた」と。

さらに5分後、アザールのキープに必死に食らいつく大迫は彼の右足だけを注意していたが、なんと左足でクロスを上げられてしまい、しかも194cmフェライニにドンピシャで合わされてしまい2-2同点。

正直、不得手な左足でクロスをあげたアザールを褒めるしかない。

強いて言えば、大迫が食らいついていたとき、もうひとり誰かが来てくれれば。

 

そして最後のシーン。

その前の35m無回転FKからのCKで、残り時間も無く、日本としては前がかりになってしまっていた。

それなのにあっさりクルトワにキャッチされてしまい、周囲を見回したクルトワは、前線のルカクに蹴り出さず、走り出したデブルイネにゴロでパス。

慌てて戻る日本選手よりゴールに向かうベルギー選手のほうが多く、大ピンチ。

強いて言えば、ルカクの近くで守っていた山口蛍が、向かってくるデブルイネに、ファウルで止めるか、遅らせるかできなかったのか。

あっさりドリブル突破され、右サイドのムニエにパス、中央のルカクには吉田がマークついていたものの、その外にシャドリ、さらに外にもう一人並走していた。

ムニエはルカクにクロスを送り、吉田が反応するも、なんとルカクが見事にスルー。

走り込んできたシャドリがゴールに流し込み逆転弾。

このとき4分あったロスタイムは3分45秒だった。

そしてシャドリのシュートには、後ろから猛然と走ってきた昌子がスライディングしたものの、一歩及ばずシュートを許してしまった。

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試合終了直後の映像で、地面を叩いて悔しがる昌子の姿が。

このときは、ベスト8を逃した悔しさ、負けた悔しさで地面を叩いていたのかと思った。

でも実は、シャドリへの最後のスライディングがほんの少し及ばなかったことで、自分を責めていたのかな、と。

CKをキャッチされ、とぼとぼ自陣へ戻ろうとする昌子が気づいたときにはベルギーのカウンターが発動。

昌子はドリブルするデブルイネを追いかけるも距離は縮まらず、パスが出た後はシャドリをめがけて走って行くも、半歩及ばず。

そのため、クルトワにキャッチされた瞬間にダッシュで帰陣しなかったこと、デブルイネに追いつけなかったこと、シャドリを止められなかったこと、に自責の念を感じていたのでは、と勝手に深読みして余計に涙してしまうんだけど。

今大会、昌子はホントによくやったと思う。

スタメンでは唯一の国内組でまだ25歳。

ぜひとも吉田に続いてセンターバックとして海外移籍を果たしてほしい。

そして経験を積み、今日の悔しさを4年後に晴らす姿を見てみたい。

 

<<追記>>

と、思ったら、ホントにそうだったみたい。

「何で追いつけんのやろ」という悔しさだった、とのニュースが。

でも、せっかく書いたのでそのまま掲載しておきます。


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