ダブルファンタジーのあらすじネタバレ感想

wowowのドラマ『ダブル・ファンタジー』全5話を鑑賞しました。

直木賞作家の村山由佳の同名原作小説のドラマ化で、この原作もいくつか受賞した作品。

分類としては官能ラブロマンス小説。

主演は水川あさみ、彼女を取り巻く男性たちに、村上弘明、田中圭、柳俊太郎など、理解者で友人で仕事のパートナー役に篠原ゆき子、母親役に多岐川裕美。

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ダブル・ファンタジーのあらすじネタバレ

あらすじは、女性脚本家の不倫、離婚、浮気など快楽に溺れながらも「女」として生きる姿を描いたお話。

大ヒットTVドラマの脚本家の水川あさみは、元ディレクターで家庭菜園の専業主夫と郊外で2人暮らし。

優しすぎる夫や孫の誕生を願ったりする母が鬱陶しく感じてたある日、超有名演出家で師と仰ぐ村上弘明に誘われ情事を重ね、身も心も委ねるようになり、怒鳴ったり泣きすがってくる面倒な夫に見切りをつけ家を飛び出し、都内でマンション生活。

しかし同時に村上弘明は距離を置くようになり、嫉妬と失意に駆られる水川あさみ。

そんなときに業界関係の記者で大学時代の先輩で元カレの田中圭と再会。

あっという間に体の関係になるも、彼には妻子が。

互いに「友情」の延長という思いで関係を続けます。

ある日、田中圭の会社を突然訪問すると、彼を迎えに来た妻子に出くわし、家族の姿を見てしまいます。

失意のまま、仕事で対談した僧侶と一夜限りの関係に。

納得いかないベッドを過ごした帰り道で遭遇したのが柳俊太郎。

彼は村上弘明劇団の役者で、彼女と村上弘明の関係を知っているようでした。

そして彼とも体の関係に。

田中圭は嫉妬に狂い、看板蹴飛ばして警察沙汰に。

水川あさみは彼を遠ざけ、村上弘明に会いに行き決別を言い残します。

押し付け教育の母親にも、自分の判断で生きていくことを宣言し、柳俊太郎と花火大会へ。

帰り道、彼とはぐれてしまい、土手下に鼻緒を取りに行った彼女は、人々の喧騒を眺めつつ、土手を一歩一歩踏みしめてあがっていってエンディング。

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ダブル・ファンタジーの感想

うーん、色々と考えさせられるドラマでした。

というのも、女性しか描けない内容で、男性の多くはよく理解できないままで、なんで原作は反響を呼んだのんかな、とか、取り巻く男性は何かしら問題を抱えてて、怒鳴るし泣いて土下座するし、何でそうなるかなぁ、みたいな意味での色んな考えです。

一見よくできた旦那、実はすぐ怒鳴る、泣いて土下座、無意識的に女性を下に見る感じ、そんな男と口うるさい母親に愛想尽かす、というところまでは理解できたんですけど。

村上弘明の性奴隷にみたいになっていく流れとか、元カレとの関係あたりからだんだん理解に苦しむようになりました。

唯一というか、友人で仕事のパートナーの篠原ゆき子の存在が主人公の特異性みたいなものを引き立たせ、篠原ゆき子のほうが親近感を感じ、彼女との対話シーンだけ心休んで見られた感じです。

まぁ、主軸の相手男性が旦那、年上、同世代、年下とそれぞれの長所短所なども描かれつつ、暗喩的な場面や言動が散りばめられているあたりは、質の高いドラマだと思います。

『ダブル・ファンタジー』、女性向けのドラマなんだなぁと強く感じた作品でした。


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