夢を与えるのあらすじネタバレ感想

wowowの連続ドラマ『夢を与える』全4話を見終えました。

芥川賞作家、綿矢りさ原作の映像化作品です。

ちなみに僕は原作、というより綿矢りさ本を読んだことはありません。

なので、今までの作品に比べて、とか、原作と比べて、というようなことはまったくわかりません。

 

あらすじは、幼いころにCMでデビューした子役。

そのCMは実際の子供の成長に合わせて「半永久的」に契約となる作品でした。

母親は、子供が売れっ子になること、だけに専念。

CMでブレイクを果たし、母や事務所など「大人な人たち」が望む、スターの座に上り詰めます。

しかし友人の死、幼い頃からマネジメントを手がけていた兄のような存在の人の結婚を境に、精神的におかしくなっていきます。

番組で知り合った同年代のダンサーと恋におちるも、彼の裏切りによって、ベッドで絡み合う映像がネットに流出、大スキャンダルに。

視聴率至上主義の芸能界は、「2ヶ月の沈黙を破っって独占告白」の生放送番組に彼女を出演させます。

長時間の沈黙を破り、彼女が話し始め、母への不満、「夢を与える」ことへの疑問、彼氏を心底愛していたことを告白。

話し終えると局の屋上まで駆け上がり、見事な背面跳びで飛び降り自殺を図るのでした。

カメラや人々が恐る恐る下を覗き込むと、大きなバルーンの上に着地した彼女の姿が。

笑顔で母にピースサインを送るのでした。

 

えー、一体何なんでしょう、このドラマ。

視聴に費やした約4時間を返してほしいんですけど。

原作が悪いのか、ドラマ化したのが悪いのかわかりませんが、とにかく後味悪いドラマです。

いや、後味どころか、第一話から面白くはなかったのですが。

子供から少女に変わったときの別人ぶりからして腹立たしいです。

 

何なんでしょう、売れっコ子役の視点を通して『視聴率至上主義』を批判したいのか、『モンスターペアレント』を批判したいのか、それとも子役が「消耗品」として扱われることに疑問を呈したいのか、よくわかりません。

まあ、壊れてく一人の少女、というのは題材としてはわかる気もするんですが。

 

原作が有名作家の作品だから手抜きして製作したのでしょうか。

内容なんて大したことなくても有名作家の作品だから映像化することになったのでしょうか。

まー、視聴者に腹立たしさを感じさせれば大成功、という目的で製作されたドラマだったとするなら、ホント大成功でしたよ、はい。


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