エクスマキナのあらすじネタバレ感想

映画『エクスマキナ』を鑑賞しました。

主要な出演者がわずか4人ながら、各国で賞を総ナメして話題となりました。

監督は『28日後』シリーズや『ジャッジ・ドレッド』の脚本を務め、本作が監督デビューとなるアレックス・ガーランド。

ロボットのヒロイン役、エヴァには後に新『トゥームレイダー』で新ララ・クロフトとなるアリシア・ヴィキャンデル。

彼女を救おうとする社員役のケイレブは、後に『スターウォーズ』シリーズでハックス将軍となるドーナル・グリーソン。

ロボットの創始者で社長役には、後に『スターウォーズ』シリーズでポー・ダメロンとなるオスカー・アイザック。

そして無口な召使い女性には『ラ・ラ・ランド』でエマ・ストーンの同居人となるソノヤ・ミズノ。

そういった意味では皆さん、出世作になった作品かもしれません。

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エクスマキナのあらすじネタバレ

世界の90%以上で使われる検索エンジンの会社の社員であるケイレブは、社内の抽選に当選し、ヘリで社長の自宅へと連れてこられます。

ちなみに山奥で、ヘリは2時間以上も社長の敷地上を飛行して、ようやく自宅に辿り着くほど。

自宅の外見は粗末ですが、広大な地下施設を有していて、超科学的な設備になっています。

IDカードで入室し社長と面会し、自宅ではなくAIの研究施設であることを聞かされます。

そしてAIのテストを実施するよう依頼され、AIロボットのエヴァの面談テストに。

外見は半分人間半分ロボットで、社長曰く、一見してロボットとわかるようにするため、と。

エヴァはあまりにも完璧な会話をこなすためケイレブは社長に問うと、人間的かどうか確認するため、と。

翌朝、ケイレブは秘書のようなメイドのような女性キョウコに遭遇し、彼女は英語を理解できない、と社長から聞かされます。

その日の面談テスト中、停電が起き、監視カメラで社長から見えてないことから、エヴァは「社長を信じるな」とケイレブに伝えます。

困惑するケイレブですが、次第に彼女に心惹かれるように。

そして何度めかのテストのとき、彼女は服や髪の毛をつけ、外見はフツーの女性でしかもキレイな女性として現れ、ケイレブも惹かれる自分を認めるように。

停電はエヴァが起こしていることも彼女から聞かされます。

彼女は2人で外界でデートをしたいと告げ、彼を誘うような仕草をするまでに。

ケイレブは自分を誘惑する社長のプログラムに疑いを持ったり、疑問をぶつけると彼女はテスト後に初期化すると言われ、動揺するケイレブ。

酔いつぶれた社長からカギを奪い、彼のPCを覗き見すると、過去の女性ロボットたち、彼女たちを奴隷のように扱い、苦になったロボット達が自らを壊していく映像を見てしまいます。

映像にはキョウコも映っており、彼女を問いただそうと会いに行くと、全裸で立っていて、自ら皮膚を剥がしてロボットであることを見せつけるのでした。

社長の部屋のクローゼットには、女性ロボットたちが保管されていました。

カギをそっと返し、自分もロボットではないか、という疑念からナイフで腕を切り、血が流れることを確認。

社内抽選もでっち上げで最初から自分をテスト者にしていたことも判明し、ケイレブはエヴァとの脱走計画を考えます。

テスト時に停電させ、計画をエヴァに伝えます。

計画では社長を泥酔させてカギを奪い、プログラムを書き換えて停電時に解錠させ、停電を起こして二人で逃げる、というもの。

翌日はテスト最終日で、その翌朝にはヘリが迎えにきます。

社長に酒を勧めるも飲まない社長。

すると、電池式カメラを設置していたので、秘密の会話が筒抜けであったこと、今回のテストの真の目的は、ロボットがケイレブを利用して逃げようとするか、であったことを知らされ、テストは合格だった、と告げられます。

そして時間どおりに停電。

タカをくくっていた社長ですが、電源復旧するとエヴァが部屋から逃走していました。

昨夜泥酔していた際、ケイレブはすでに解錠するプログラムを埋め込んでいたのでした。

怒った社長はケイレブを殴り鉄棒を持ってエヴァのもとへ。

キョウコと会話していたエヴァは社長に向かってくるも、腕を破壊され、最後の一撃を受けてしまう瞬間、キョウコが社長を背後からナイフで刺します。

反射的にキョウコを鉄棒で殴って破壊する社長でしたが、エヴァに胸を刺され、絶命。

エヴァはクローゼットに保管されていたロボットたちから、皮膚、髪の毛、服を身に着け気絶しているケイレブのもとへ。

目覚めたケイレブでしたが、エヴァは一人だけ外に出て、ドアをロックし、ケイレブを閉じ込めた状態に。

キョウコの残骸と社長の死体を発見し、エヴァを呼び止めようと怒鳴ったり、ドアの破壊を試みるもビクともせず、エヴァはケイレブを無視して森の中へ。

初めて見る森や太陽に心躍らせ、迎えに来たヘリに乗り込むエヴァ。

ケイレブはPCを操作して解錠しようとするも、停電が起きてPCはシャットダウン。

エヴァは憧れていた都会の雑踏に立ち、人間社会に歩を進めていってエンディング。

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エクスマキナの感想

密室空間に4人だけ、しかもAIロボットという設定って、B級映画にあるシチュエーションスリラーみたいですが、これほどまでに完成度が変わるものなんですね。

しかも主人公であるドーナル・グリーソン視線で、社長に騙されているのか、社長の裏をかかねば、そもそも自分はロボットなの?というスリラー的展開と、惚れてしまったAIロボットとの脱出劇が繰り広げられるかと思いきや、実はAIロボットの策略だったという大どんでん返し。

最後の最後まで目が離せません。

実はこの映画、映画館で観て、最近テレビで放送されたものを観た再視聴だったのですが、オチを知ってから観てみると、アリシア・ヴィキャンデルの表情の演技に驚嘆でした。

初鑑賞時はホントにケイレブに惚れていくような表情にいち視聴者の自分も彼女を応援したくなる気にさせるような表情だったのに、二度目の鑑賞では、なんとも冷淡に映ります。

脚本の勝利とか映像美の勝利というよりは、アリシア・ヴィキャンデルの表情だけの演技が最大の見所かもしれません。

『エクスマキナ』、アリシア・ヴィキャンデルの演技だけに注目しても観る価値ある映画だと思います。


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